私は虫が苦手なので、どちらか選べとなったら山よりも海を選ぶと思います（海もフナムシとかいますけど）。まぁ、基本的に遠出をしないタイプなので、一番選びたいのは「家」ですが・・・。

若いころから極道の世界に身を置き、のちに作家に転身という、世の中の裏も表も知り尽くすような生活を送っていた安部譲二さんが、還暦を迎えたのをキッカケに八ヶ岳に山小屋を作り、奥様ととともに平穏な日々を過ごした様子を綴った１冊。安部さんのエッセイといったら、極道時代の話が出てきたりして物騒なワードがチラホラ散見されますが、こちらは「凪」の空気感でとても良かったです。“山で暮らすのもイイなぁ”という思いになりますが、いざ「暮らす」となったら、今と比べて不便な点も出てくるだろうし、虫問題もあるから長続きしなさそうです

八ヶ岳あかげら日誌