あるサラリーマンパパの日常 | セックス嫌いの妻に苦しめられたサラリーマンパパの逆襲日記


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男は単純でナイーブな生き物

だからこそ、男は妻に、
自分のことを理屈抜きで
心から愛して欲しいと思う

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こんにちは。

ヒコイチです。

今からお話しすることは、
私が妻にエッチをしてもらえなかった
どん底の時期の、ある日の一日です。

あなたのご参考になればと思います。

・・・・

毎日、通勤電車にゆられて、出社。

ラッシュアワーの電車の中では、
運よく座席に座れたら
目をつぶり、寝たふり。

もし目の前におじいさんやおばあさん、
がいても、席を譲らなくて済むからです。

余裕があれば席を譲ってあげたいですが、
精神的にも体力的にもそんな元気は
ありません。


通勤前には、できるだけ
体力を使わないように温存します。

これから向かうオフィスで
過ごす一日を考えると、今から
体力を消耗したくないからです。

2時間かけて会社に到着。

フロアの人全員に
「おはようございます」とあいさつ。

パソコンをひらく。

膨大な量のメールが届いている。

一つ一つチェック。

上司や本社からの矢のような指示。

開いたメールボックスの未読メールの
黒いタイトル行が、どんどん増えていきます。

「大至急の要件」
「トラブルです」
「重要です」
「今日の夕方までに提出してください」

・・・タイトルを見るだけで、
気分が重くなってきます。

どうやら、今日も時間に
追われてしまうようです。

まだ、昨日のやり残しもあるのに・・・。

また残業だな、こりゃ。

朝9時を過ぎた途端、フロアの机の上の
電話があちこちで鳴り響きます。

私のケータイにも、お客さんからの
直通電話がどんどん入ってきます。

「ヒコイチさん、あの件、どうなったの?いつになるの?」

「ヒコイチさん、あの件、他社はもっと安かったよ。
 ぼったくり過ぎでしょ?いい加減にしてよ。」

「ヒコイチさん、この前頼んだ商品、まだ届かないよ!
 大至急届けてよ。今日の工事に間に合わないよ!」

胸ポケットに入れているケータイが、
バイブでブルブル震えるたび、
私の心臓がドキッとします。

またクレーム電話か?
また怒鳴られるのか?
督促の電話か?

いつも
不安になってしまいます。

こいつのせいで、俺はいつも一日中
ビクビク過ごさなきゃならないんだ・・・

と思うと、ケータイなんて、
投げ捨ててやりたい気分です。

電話の内容をメモして先輩や業務の女性に渡す。

カタログやパンフレットをひらいて型番を調べ
電話越しにお客様に説明。

メーカーに機能を問い合わせながら
伝言ゲームで同じことをお客さんに説明をする。

朝から毎日毎日、あわただしく時間が過ぎていく。

これら雑用がひと段落したら、営業に外出。

・・・と、思ったら、本社から電話がかかってきて
急に先月の予算未達の原因と対策を報告するから
午前中に資料を大至急作ってくれ!

と指示がきた。

お客さまからも見積もり依頼がくる。

5~10の仕事を、同時並行で進めなきゃならない。

納期回答や中間報告もしながら、
パパッと手際よく、どんどん
処理していかなければ終わらない。

少しでも遅れると、怒鳴られるから。

そうしているうちにも、メールボックスの
未読の黒い題名がどんどん増えていきく。

あああ・・・・・(俺の心の中の声)

だんだんパニックになってきます。

すると、さっきとは別の上司が

「今月の数字はどうなっているんだ?
 今日の段階で、まだ予算の20%しか
 達成できてないじゃないか?

 今月はあと10日だぞ?!
 どうするか今すぐ報告書つくって、説明しろ!」

と、電話ごしに怒鳴りちらしてくる。

あああああああああ!!!!!!!!

何なんだよ・・・。

こっちはこっちで忙しいんだよ。

お客さま対応でクソ忙しい時に、
いちいち電話してくるなよ!

しかも勝手に期限まで区切りやがって!

ムシャクシャしますが、上司なので逆らえない。

お客さまよりも最優先で、
この上司の仕事を終わらさないといけないなんて、
この会社、どうかしてるよな・・・

と、いくら思ってもしょせん俺はサラリーマン。

上司の命令が第一優先だよ

と、自分に言い聞かせ報告書作成に取りかかる。

そうこうしているうちにも、容赦なく
「電話着信ありました。折り返し連絡してください」
の伝言メモも机の上にたまっていく。

ああああああああああーーーっ!!!!!!!!

もう俺の処理能力を超えた。

もう無理、無理。

みんな、あちこちからいろんなことを
好き勝手に言ってくるな!
俺は一人しかいないんだ!

頭から湯気がでそう。

いや、フリーズするか熱暴走しそうだ。

でも仕事は、まだまだ容赦なく降り注いでくる。

忘れないように貼ったポストイットが
パソコンのまわりに花のように咲いている。

「あの件、まだ回答ないけど、いつなの?」

問い合わせの電話が来て初めて、

「やばい。まだ何にもしてなかった・・・」

内心思うが、そんなことは言えない。

お客さんには、少し上ずった声で

「あ・・・、すみません。今、問い合わせしてますが
 まだメーカーから回答が来ていないもので・・・。
 大至急、督促します!」

と、乗り切る。

よし、
とりあえずウソの言い訳をして時間は稼げた。

すると、
そこへ業務の女性が近づいてきた。

「すいません・・・。ヒコイチさん。発注ミスをしました。
 送り先、間違えたんです。今日、これを
 届けてくれって言われてたんですけど・・・」

あ~、またお客さまに
謝罪の電話を入れなければいけない。

怒鳴られるだろうな・・・。
ついでに、落とし前で無理やり値引き、
入れさせられるかもな・・・。

そしたら、また個人の売上予算から
乖離(かいり)するよ。

どうしよう・・・。

取引先へ謝罪の電話をすることを考えると、
心臓がキューっと締め付けられるような
嫌な感覚がしてくる。

手が冷たくなって、嫌な汗がジワリとでてくる。

ストレスで肋骨あたりがキンキンと痛くなる。
イライラしてしまう。

でも、女の子には怒鳴るわけにもいかない。
誰しもミスはつきものだ。

「いいよ、いいよ、あとは俺がやっとくから・・・」

ハッと気付くと、もうお昼の時間。
ゆっくり食べている時間もなさそうだ。

パソコンに向かって、キーボードを打ちながら
コンビニ弁当をほおばる。

この忙しさはまだまだ、続きそうだ。

まあ、いい。

今日は夜の10時までサービス残業すれば
時間に余裕ができるんだから。

どうせ、ゆっくり仕事ができるのは
午後6時を過ぎた終業時間後なんだし。

いつものことだ。

・・・・・

こんな感じで、毎日が
怒涛のように過ぎていきました。

「生きている」というよりも、
「こなしている」と言ったほうが正確な人生。

深夜になって、精根尽き果てて
通勤電車にゆられて帰宅。

会社では、ストレスとイライラ
精神的負担を背負い込まされ、

理不尽なお客からの要求をこなし続け、
上司の機嫌を取ってこびへつらい、
ひたすら辛抱我慢の毎日。

こんな疲れてボロボロの状態で
帰宅するのだから、せめて妻には、

「今日一日、お疲れ様でした」

と、優しく迎えてもらいたい。

でも、それすらしてもらえず、
単に冷たくあしらわれると、

俺は家に金を入れるだけの、
単なる労働者なのか・・・

と思って、残念な気持ちになってしまいます。

第三のビールで晩酌をしながら
寝静まった家族をしり目に一人でご飯を食べる・・・。

たぶんあなたも似たような毎日を
送っているのではないですか?

サラリーマンパパのあなたは、
家族のため、本当にがんばっていると思います。

同じ立場の私は、よくわかります。

心から尊敬します。

会社組織でのストレスは相当なものです。

自分のペースで仕事ができないですから。

外で散々疲れたあなたが、時々でいいから
誰かに甘えたくなるのも無理はありません。

本当にお疲れ様です。

外でも強い会社人間、
家でも頼りになるパパ、良い夫でいて
気を抜く暇もないかも知れません。

でも、あなたが疲れすぎて
倒れてしまっては皆が困ってしまうんです。

あなただけが頼りなんです。

だから、たまには息抜きをしてください。

ときには休んでください。

自分をほめてあげてください。

俺って、よくがんばってるよな。

すごいよ、俺。

ありがとう俺。

本当に、よくやってるよな、俺。

お疲れ様。

そして自分の心の中にいる、
小さな子どもの自分に対して、
そっとつぶやいてあげてください。

ありがとうな
いつもごめんな
許してくれよな
大好きだよ

と。