いや~、久しぶりにニュース観て書きたくなった。
イギリスのコメディー番組が原爆被害者を侮辱!?という記事。
その番組は下記で見られます。



これは記事読んだ時にはどっぷり鬱々としてしまった。
こればっかりはわかんないよね、されたほうじゃないと。
イギリス人は基本的に原爆の事をよくわかってないのだ。
学校で勉強しないし戦争博物館にも記事は一パネル分もないし、正直はるか遠くの東の国で出来た出来事。
以上!って感じなのだ。
しかも原爆が日本に落ちた時はイギリスはもう戦争を終えてたもんね。

ただ原子爆弾はただ落として、人がたくさん死んで悲しかった。
それでも国は復興したので良かったね、という爆弾ではない。
土地を蝕み人を蝕み、その後何代も何代も傷を残す爆弾なのだ。
私の祖母の従兄弟は広島に原爆が落ちた時に地下鉄にいて、直接被爆は避けたのだけれど
結局後年はクロイツフェルトヤコブ病で亡くなった。
さらに彼の二人の子は両方産まれた時から盲目。
原子爆弾と言うのはそういう土地を根こそぎダメにする兵器なんだよね。

去年こっちでやっていた原爆のテレビ番組がすごく良かった。
それもBBCで放送したもので、残酷なシーンや写真がでてくるわけでなく、ただ原爆博物館にある品物を1つずつエピソードを添えて紹介していた。
こちらの国も決して興味がないわけでもないし気にしてないわけでもない。
ただ国民みんなが興味を持って学ぼうとしているか、どれほど恐ろしい物か知っているかと言うとそれはまた別の話。


あ、このQIという番組はいわゆるお笑いとはちょっと違う。
ニュースや時事をネタにコメントを重ねて行くどちらかというと知的なコメディーなんだよね。
私も結構好きでテレビがある時はよく観てたし実際は面白い。
イギリスのコメディアンはオックスフォードやケンブリッジを出ている人が多くて、知的レベルもすごく高い人が多い。日本で政治してる人たちよりずっと政治に詳しかったりもするのだ。
だから番組自体批判はしない。
時にトピックを間違える事もあるのだから。

しかし常々思う。
個人間の会話にしても、テレビにしても、ユーモアやジョークは受け取る人次第。
幾ら自分が面白いと思っていても、相手がジョークととれなかったらそれは攻撃にもなる。
だからこういう多数が本当に辛い想いをして、今も後遺症に悩んでいる人たちがいる事柄は、
ネタにしちゃいけないのだ。
かといってあれはダメ、これはダメと規制を厳しくしすぎると表現の自由に関わってくる。

観客も笑ってるしこのユーモアはイギリス人的には笑える事として受け取られてる。
じゃあ逆にイギリス人が過去の記憶として苦々しく、今でも辛く感じている事をネタにしてやれば?
というとこの番組はもうやっちゃってるんだよね。
普段は結構自虐ユーモアの番組なんだから。

これは一方的なユーモアの攻撃ではなくて、只無知であるが為にこうなってしまったがっかりな事故。
個人的にはそうやって決着をつけたいと思う。
ただとりあえずQIにはメールで抗議しておこうとも、思う。