今日はダンスの日。



一週間ぶりにダンスに行ける日。



幸い他社はまだ黄金週間の真っ只中で、さほど仕事もなく午前中さえがんばれば、何とかなりました。定時は六時。ダンスは六時半から渋谷…、間に合う…。



5時40分には仕事を片付け、15分で後片付けと翌日の準備をして、58分/後二分、59分/秒読み、そして「今日はもう帰っていいよ」それを待っていたのです。



スタジオ入りすると今日は二人でした。なんと割りの良いレッスン!



Shall We Dance?とはいえ、私のダンスはタップ。typical なものと比較すると、雲泥の差です。



最初身体が全く受け入れなかったのも理解できます。何しろタップの基本の姿勢とバレエの基本はかなり違います。バレエであんなに重心を前に傾けたら床にぶつけて頭を割りますから。更に横のステップもひざの向きは前という…、一度バレエの脚の動きを覚えるとこれは大変難しく、よく言われます「膝は正面!」バレエのときは「ターンアウト!」だったのに。



そして帰宅後テレビで「Shall We Dance?」を観る。



この映画の一番の魅力はやっぱりキャラクター。主役を完全に喰っている竹中直人と渡辺エリコはすばらしいです。米国版にも同じ役割のキャラクターは登場するようですが、決してこの二人が勝ちを譲ることはないでしょう。そしてたまこ先生は優しい幼稚園の園長先生のよう。とてもチャーミングです。草刈民代は当たり前だけどダンスが華麗。ひとつ残念なのは、役者としての彼女が完全に大根だという事です。でも…、この役は難しいはず。



私はまず邦画を観る事はないのだけれど、この映画はとても好き。まず地味でいて大仰な「社交ダンス」をテーマに選ぶところからして有り得ない。そしてその「何とな~くカッコ悪いシルバーなスポーツ」という一般の印象を見事に具体化して、疲れた団塊の世代のやるせない程極まり悪い日常の一瞬一瞬を巧みに取り入れ、微妙な間をとる事によって考える暇を与えてくれる。余計な音も少ないので非常に静かでその分耳を澄ませて次の面白いシーンを決して逃さないよう集中させてくれる。こんな渋いマニアな楽しみ方ができる映画を作れるのは、限られた日本人だけでしょう。



初心者三人が初めてステップを習うシーンは感動的とも言えます。上半身はカウントをとって小刻みに動いているのに脚を踏み出せない。そしてようやく一歩踏み出したと思ったら、逆…。あまりに典型的で可笑しい。こんなシーンがところどころにちりばめられていて、だからこそこの映画が愛しいと思えるのです…。米国版も観たいけれど…、リチャード・ギアは団塊の世代の内気で情けない中年を演じることはできないので(カッコ良すぎるから)、大分趣が変わった仕上がりになっているだろう。DVDにしようかな。