看護士さんと手術室へ向かった。

待合いに3名、次々と中へ入って行った。

私は最後で、担当の先生でなく別の先生らしき方2名と看護士さんらしき方に連れられて部屋に入った。

狭い手術台に寝転んで背中を丸めて、皆さんのブログで見てわかってた痛み止めの管を入れた。


そこから記憶がない。


とにかく無事に手術ができますようにと心の中で願った。


起こされてまず聞いたのが「今何時ですか?」


「今·····13時30分かな、とりあえず後で説明するから聞いてね」


終わった、手術出来なかったんだと絶望した。


ICUに運ばれ 遠くで夫の声がした。


しばらくしたら夫が来てくれた。


「よー頑張ったな」


その顔は複雑な作り笑顔。


手を握りながら説明してくれた。


・カメラを入れ実際にみたところ、小さな転移がたくさんあった

・手術不可能と判断し、一部を採取し閉じた


という事だった。


そのまま手術続行したとしても、綺麗には取り除けないし、体力低下とともに小さい腫瘍が悪さをしてしまいかねないと。

これが一番いい判断だったと言う事だった。


あまり長くは居られないので、30分程で夫は帰宅した。


その後 執刀医が来て同じこと説明してくれた。

「何も悲観する事はない、治療法はある!!大丈夫。」


そう励ましてくれた。


そうは言っても複雑で何も考えられなかった。


これからどうなるんだろ?そればかり頭の中ぐるぐるして、とてもブログを書こうなんて気にはなれずにいました。

入院中も本当に辛かったです。

お隣さんは5日前に手術を終えた方、もう1人は後数日で退院する方。

そんな中、何の治療も進んでなくただ痛みに耐えてるだけの私。


夫から長文のメールが届いてた。


手術当日、朝から嵐のような天気だったそう。

そんな中、義実家の仏壇に手を合わせに行き、氏神様にお願いをしに行ってたところで病院から電話があったそうだ。

夫も絶望し、とにかく急いで車を飛ばして来てくれたそうだ。

そこで説明を受け私に会い 車に乗ったところで、私の姿を思い出し泣いたそうだ。

夫に辛い思いをさせてしまい申し訳なかったです。


嵐のような天気だったのが、帰宅する時は穏やかな天気になってた。

自宅の前にさくらんぼの木があって、そこに緑色の鳥がたくさんいたそうだ。

そんな光景を初めて見たし、美しかったそうだ。

これで良かったんだ、大丈夫だと思いメールを書いて送ってくれたと言ってた。

私もそう信じて前に進むしかないと思った。


入院は6日間


おへそ 以外に2箇所切ってて、小さな傷だけど痛い!!

帰宅して夜寝る時、うまく横になれなかった。

病院ではずっとリクライニングで起きたり寝たりしてたので、これは本当に困った。

昨年、リビングのソファをニトリの電動式リクライニングソファに変えたんだけど、これが良かった。

退院して5日間はソファで寝た。