高校では結局髪の毛について言われたのは、入学してすぐの服装検査の時だけでした。

 

見慣れると何も言われなくなり、三年間が過ぎていきました。

 

 

 

そうして高校を卒業し専門学校に入学したばかりのころ、やっぱり一番最初に髪の毛について触れられました。

 

 

専門学校はサービス関連の学校で、先生もサービスのスペシャリストと言うだけあって身だしなみの整った厳しい先生でした。

 

 

入学してすぐにメイクの授業があり、そこで企業に好印象を与える服装や身だしなみについて話がありました。

そして一日の授業を終えると何人かが先生に名前を呼ばれて居残るように言われました。

もちろん私も呼ばれました。また来た、、、。と思いました。

 

 

先生は生徒を集めると、なんで呼ばれたのかわかる?と聞いて自分たちが目指す業界が見た目や清潔感がないと厳しい業界で、あなた達の今の見た目では面接すら受けられない。というような話をされました。

この時一応先生に地毛であることを伝えました。

しかし地毛であろうとも関係なくこの業界では通用しない。週明けまでに染めてくるようにと言われました。

 

私は自分で選んだ道だから、業界に合わないのならば見た目を変えるしかない。と初めて思いました。

今ではそんな必要なかったのかなと思いますが、この時はそれはしょうがないことで私のありのままの姿では就職できないと思っていました。

 

 

 

 

 

 

そうしてその日の週末初めて髪の毛を黒染めしました。

みんなと同じ黒髪で同じ髪型で同じスーツを着て就活に臨もう。と思ったのです。

 

 

 

が、、。

人生初のヘアカラーはあまり染まりませんでした。

その当時美容学校を卒業したばかりで、美容室でアシスタントをしていた姉に練習がてら染めてもらったのですが、全くと言っていいほど染まりませんでした。

 

使ったカラー剤が悪かったのか、姉がまだ練習中だったからなのか、初めてのカラーで染まりにくかったのか、素人の私にはよくわかりませんでしたが、とにかく染まりませんでした。

 

 

週明け先生になんて言おう。

私にはこの業界で働く資格はないのかな、など結構落ち込みました。

結局いまだにその業界で働いているので、今思うとそんなに悩まなくてもいいよ私!と思いますが、、。

 

 

 

週明けに学校に行くと一緒に居残りしていたクラスメイト達はみんな髪の毛が黒くなっていました。

 

私の髪を見てみんなはなんで染めてないの!?怒られるよ!と言いました。

私が事情を説明すると、地毛なら仕方ないよ!と言ってくれたのですがなかなか元気にはなれませんでした。

 

 

 

先生がホームルームのために教室に入ってきてからも、怖くて目を合わせられませんでした。

 

 

そしてやはりホームルーム後に先生に呼ばれて、髪の毛はどうして直さなかったの?と聞かれました。

事情を説明するとあなただけ特別というわけにはいかないけど、染めないなら企業への実習や面接がそもそも書類から落とされて面接にこぎつけないかもしれない。それでもいいの?と聞かれました。

この言葉を聞いていいもなにもないわ!これ以上どうしろって言うんだ!と思い染める決断をした自分が嫌になりましたが、それはしょうがないのでもう何でもいいです。実習断られたらそれはしょうがないと思いますと言いました。

 

 

先生は地毛でもこの業界は茶髪を認めていない企業もあるからそれは理解しておくように、と言われてその場は終わりました。

 

間違ったとこに来たかなとかいろいろ悩みましたが結局実習には行けました(笑)

 

 

 

専門学校の先生にはこの後もことあるごとに髪の毛についていわれ続けた二年間でした。

 

私の身に起こることは茶髪あるあるなのでしょうか、それともこんなことはあまりないんですかね。