私がこのブログを書こうと思ったきっかけは、少し前に転職した会社で人生で初めて地毛証明書の提出を求められたことでした。

今まで初対面の人に地毛ではないと思われたことも多々ありましたが、まわりの友人や家族のおかげで地毛証明書の提出を実際に求められたことはありませんでした。悲しいとか怒りよりも、実際にこの証明書ってあるものなんだと驚きの感情の方がが大きかったです。

それでも後になって今までの人生で自分の髪の毛についてのエピソードがぶわぁっと溢れてきて、悲しいやら戸惑いやらの感情が追いかけてきました。同じような経験をしたことがある人は周りにはいなかったので誰かに聞いてほしい、知ってほしいという思いがあります。

初回のお話と重なるお話をしてしまったかもしれませんが、ここから先は今まで経験してきたことを書いていきたいと思います。

 

 

 

 

私が自分の髪の毛が茶髪であると自覚したのは、小学校4年生くらいだったと思います。

それまでは特に気にしたことはなかったし、まわりの人たちに何か言われたこともなかった気がします。

 

低学年ではなくなり、おしゃれや外見に気を遣うようになるのがこのくらいの年齢なのでしょうか、4年生くらいから何人かのクラスメイトが髪を染めていました。私の小学校では特に染髪が禁止されていたわけでもなかったようで先生に怒られるところも見たことはなかった気がします。でも小学生ですから、染めてきた日は先生が驚いて理由を聞いたりしていた記憶があります。

 

みんな髪を染めている子が珍しく、どうやってなんで染めたのかと質問攻めでした。私も急に変わったクラスメイトの姿に興味津々で質問したのを思い出します。でも少し時間がたつと頭の上の方から黒い髪の毛が伸びてきて、髪を染めた子は残念がっていました。

そんな時に髪を染めていた子から「カワウソはなんでずっと髪が茶色いの?」と聞かれました。聞かれた私自身なんでだろうと思いましたね、、、。そしてこの時が自分の髪の毛が人よりも茶色だと自覚した瞬間でした。

家に帰ってすぐさま両親になんで私の髪は茶色いのか聞きました。そうすると父が知らなかったの?というような感じで、父方の叔母も小さな時から髪の毛が少し赤く、学校で地毛かどうか確認されたことがあったらしいよと教えてくれました。「叔母さんも茶色ぽかったし遺伝だろうね。」両親にはそう言われました。

 

その後は別のクラスメイトからも「カワウソの髪はいいなぁ。私も茶色にしたい。」などと言われて得意げに自分でも茶髪を自慢していました、、。我ながら嫌な小学生ですね(笑)

その時はみんなと違う自分、自分だけの個性を見つけられてすごくうれしかったのを覚えています。

小学生の私には茶髪は自分の大事な個性でありチャームポイントでした。

 

でも小学生の頃はそこまで自分の髪の毛がほかの人よりも明るいと思っていなかったし、光に当たると少し明るく見えるだけだろうと思っていました。

 

その後中学校に入学してなんだか自分が思っているよりも自分の髪の毛は個性的なのかもしれないと自覚するのでした、、、。