見た目は普通(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠


重度自閉症スペクトラムを患う

普通になれないわたしの奮闘記(⁠●⁠´⁠⌓⁠`⁠●⁠)


新年度を迎え体調が不安定で頭痛が続いている。でも、体調を崩しているのはわたしだけではない。高2になった発達障害グレーゾーンの息子も同じように体調不良が続いていた。


息子は始業式に学校から帰ってきたときに「先生は当たりだったけど、1番嫌いなうるさい奴とまた同じクラスになった。」と言った。そして、翌日以降、学校から帰ってくると部屋にこもりゲームをしたり疲れて寝てしまってるようだった。夕食の時間もほとんど話すことなく、ひとりでYou Tubeを見ながら淡々と食事をし、「もう疲れたから寝る」と言ってずっと部屋にこもっていた。


週末もまったく話すこともなくずっと「体調が悪い」「お腹が痛い」と言い、部屋にこもってゲームをしたりリビングでアニメを見たりしながら、バリアが張られていた。


わたしはそのバリアを決して壊さないと決めている。発達障害グレーゾーンの息子もわたしと同じように「変化」を嫌う。新しい教室、新しい先生、新しいクラスメイト、新しい教科書、新しい時間割、はじめましてのことが苦手である。だからこの時期はいつも体調を崩し殻に閉じこもってしまう。


それでも息子は息子なりに現実を受け止めようとしているのだと思いわたしは決して学校のことには触れない。ASDのわたしは視覚優位で新年度は目にしたすべての新しいものが写真のように記録さていた。クラスメイトの自己紹介もたった1度でインプットされ名前と顔も初日で一致するほどだった。でもそれは、それだけ頭の中が情報過多になっているということであり、とても疲れてしまうのだ。


そして神経が高ぶってしまって、家に帰ってからもなかなか眠れなかったり、おしゃべりがとまらなかったり、感情のコントロールができなくなってしまう。そんなときに学校のことを聞かれたらまた頭の中の情報がぐちゃぐちゃになって、いつまでもリセットすることができない。親に「学校どうだった?」「友達できた?」と聞かれてもまだ情報が整理できてない段階だと何も答えることができなかったり、「学校大変そうだったなぁ」「いじわるそうなお友達もいたなぁ」と不安が募ってしまったりもする。その結果、頭の中がリセットできず感情のコントロールができなくなり「学校行きたくない」となってしまう。


だからわたしは息子に何も声をかけない。自分で自分の頭の中をリセットし、好きなことをしたりのんびりすることで自分自身を緊張から解きほぐすしかないからだ。だからわたしは余計なことは言わない。学校のことにも触れない。1日中ゲームをしててもアニメを見てても「息子なりに新年度と戦っている」と思い何も声をかけなかった。


そして、息子は今朝も自分で目覚まし時計をかけて自分で起きてきちんと学校に行った。すると、冷蔵庫に貼ってある買い物リストのホワイトボードに息子の字で「ポテチ 塩」と書いてあった。それを見てわたしは「了解(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠✧⁠*⁠。」と心の中があったかくなった。1週間経ってやっと頭の中が整理できたのかな?と思ったからだ。


息子からお願いされたことはできるだけ応えるようにしているので、すぐさまスーパーにいきポテトチップスを探すが売っていない。グレーゾーンの息子は食のこだわりが強く、ポテトチップスはカルビーのうすしおしか食べないのだ。なかなか売っておらず3軒はしごしてやっと買えた。


息子が帰宅したときに「ポテトチップス買っておいたからね(⁠´⁠∩⁠。⁠•⁠ ⁠ᵕ⁠ ⁠•⁠。⁠∩⁠`⁠)⁠ 」とだけ伝えた。夕食も体調が悪くてあまり食べれないと言っていたが、夕食後、突然学校のことを話し始めた。委員会の副委員長をお願いされて引き受けたことや、遠足のグループを決め計画を立ててることなど、本当に突然ペラペラと話し始め30分ぐらい学校のことについて楽しそうに語っていた。


その姿を見てほっとした(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠♡息子は息子なりに1週間かけて頭の中を整理し新しいクラスに適応できるように頑張ったのだろう。とても喜ばしいことであり、えらかったと思う。


何でもかんでも手を出してしまったり、口を出してしまうと、大人になってから自分で対応できず社会に適応することができない。それはわたしが1番よく分かっている。だから息子には自分で自分の機嫌をコントロールできる力を持ってほしくて、わたしはあえて何も言わないのだ。


もしわたしがASDでなければもしかしたらもっと違った方法で息子とコミュニケーションをとることができたかもしれないが、わたしはわたしのようになってほしくないので、新年度はいつもそっと見守ることにしている(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠✧⁠*⁠。