事件の具体的な恐ろしい内容については触れませんが、

こちらの事件が苦手な方はスルーしてくださいね。

 

また、精神分析の素人である私の感想・想像ですので、

ご了承の上お読みください。

 

 

 

北海道の精神科医の一人娘が起こした事件。

どうしても気になって仕方なく、ニュースが出るたび読んでしまっている。

私と同様に、あるタイプの子どもを持つ親は、

気になっているに違いない。

 

そう、本当に認めたくないが、

事件を起こした精神科一家は、我が家と類似点が多いのである。

 

一人娘である点。

娘が不登校であった点。

娘に希死念慮がある(あった)点。

そして、娘の物で家がゴミ屋敷である点💧

 

たった4つの要素だが、

それにすべて当てはまる家族はそう多くないのではないか?

一歩間違えばこんな家庭になってしまったのではなかろうかと思うと、

そら恐ろしく、ただの他人事とは思えないでいる。

 

一体何が、容疑者と我が娘を分けることになったのだろう?

 

私の娘は、まず人を肉体的に傷つけるようなことはしない。

親子関係も、

この事件を起こした家庭のような主従関係(娘が主)ではもちろんない。

 

おそらくは容疑者の元からある気質と、

親の育て方が悪いほうに組み合わさって、

このような事件を起こしてしまったのだろうと思う。

 

容疑者の気質は、

事件の内容からサイコパスと言われがちだが、

私は違うように感じている。

 

サイコパスの人間は、

(私の知っている限りでは)彼女のように自傷をしたり、

希死念慮を持ったりしないような気がする。

もともと攻撃的な一面はあったのだろうが、

多重人格になったことによって、

善悪の基準を持たない分離した人格が事件を起こしてしまったのではないだろうか、

などと想像している。

 

死にたいと思うのは、

嫌な現実から逃れたいから

おそらく社会不適合な自分から逃げたかったのではないだろうか。

他の不登校者と同じように、将来が不安で仕方なかったに違いない。

 

その不安から逃れるため、

容疑者は別人格を作り出してしまったように思う。

もともとの自分でなければ(容疑者は元の自分は死んだと言っていた)、

社会に適合する必要もないし、なんでもできる。

架空の恋人を作り、結婚もしていたそうだ。

そうやって、自分の精神を保っていたのではなかろうか。

 

小学生の頃から、周りから浮いた存在だったという被告。

小学5年の頃、自分の服装を馬鹿にされたと思って、

男子にカッターナイフを突きつけたことがあるという。

アニメのキャラみたいと言われたそうだが、

ドレス風の服を着ていたそうだ。

 

そういう少し外れたことをしてしまったり、

人の言葉に傷ついて過剰な反応をしてしまったり、

(たったこれだけの情報から判断するのはもちろん妥当ではないだろうが)

少しASD的な要素を感じる。

 

容疑者の両親は、

何でも娘の願いを叶えるような育て方をしていたという。

 

何でも願いを叶える・・・それがなぜいけないかというと、

家ではそれで通るかもしれないが、

外ではそれが通らないところだ。

(考えてみたら、ドレスの件だってそうだ。

学校にふさわしくない服装であることを親が教えるべきところを、

そのままにしたことで、学校では揶揄される羽目になった。)

外と中での違いに耐えられなくなり、

社会不適合を起こし、

外を拒否して、引きこもりを誘発してしまう可能性がある。

 

被告の不登校の原因の一つはそこにあるのではないだろうか。

 

いつか子どもは独立して、

社会で生きていかなくてはならない。

社会の中では、我慢しなくてはならないことがたくさんだ。

人は(できる限り)平等でなくてはならないし、自分は特別ではない。

そのことを、

被告は幼い頃から学ぶことができなかったのではないか。

 

聞かん気の強いASDに手こずるのはよく分かる😱

しかし、それをすべて受け入れてはならない。

いくら子どもが発狂しようとも、ダメなものはダメだと教えなくてはならない。

 

それが、リミットセッティングだ。

 

長くなるので、次回に続きます。