もともと記憶障害的症状を中心に書くつもりだったブログだが、

見返すとほとんど発達障害娘の話

埋め尽くされつつある💦

日々いかにこれと格闘しているかということですね😅

 

基本に戻って、今日は記憶障害の話題。

 

私が本格的にこれはやばいんでは?

と自覚した、超ド級のエピソード。

記憶障害って、

同じ漫画を2回買っちゃったとか、そういうことでしょ?

と思ったら大間違い。

ちょっとスゴイですよ、これは。

 

その昔、若い女性たちに大相撲が人気だったことがあった。

千代の富士や貴乃花なんかが活躍していた時代だ。

私は高校生の頃から相撲好き(いや、そのころは本当に人気だったんだって💦)で、

大学に入って上京したら、

ぜひ大相撲観戦に行きたいと思っていた。

 

幸い一緒に行ってくれる大学の友人がいて、

ウキウキと両国に出かけたんである。

 

その時のことを・・・やはりほとんど覚えてはいないのだが、

確か一番最後の取り組みだったと思う。

大乃国(これもうろ覚え)ともうひとりの対戦で、

優勝をかけたような大一番だった。

 

場内は大いに盛り上がり、

私も大声を出して大興奮して観戦したのだが、

私はその時トイレを我慢しており😅、

取り組みが終わったと同時、興奮冷めやらぬ会場を出て、

ひとりトイレに向かった。

 

そうしたら、トイレの方から一人のおばあさんがやってきた。

おばあさんは私に話しかけてきた。

「ああ、大乃国の取り組みはもう終わっちゃったみたいねえ、残念。

どちらが勝ちましたか?

 

え?

 

えーと。

・・・あれ?

 

頭真っ白😳

 

あれほど興奮して観戦していたのに、

どちらが勝ったか、私は思い出せなかったのだ。

 

「…え、ああ」

意味不明のことばを残して、

私はトイレに逃げ込んだ。

 

トイレで私は自分の記憶力のなさにおびえた。

 

これって、本当にやばい病気かも。

私って、こんなんでまともに生きていけるのだろうか。

 

恐ろしい不安の波が私に襲いかかり、

心臓のバクバクはしばらく止まらなかった。

 

・・・お分かりいただけただろうか。

これでは仕事、できなさそうだなあと。

それどころか、日常生活もヤバそうだなあと。

 

それから30年以上経ち、

加齢とともにその当時より多少記憶力は減退しているが、

それでも著しく下がっているわけではないので、

認知症などの病気ではないとは思っている。

 

私は病気ではなく、

生まれつきの記憶障害持ちなのだ。

 

この非常に質の悪い脳みそをどうにかこうにか駆使して、

ごまかしごまかし

50年以上生きている。

 

ごまかしたらギリギリやっていけているため、

障害者として何らかの援助を受けることもできないし、

ただただ日々苦労しているだけなのだ。

 

もちろん世の中には、

私と同じように、障害があっても、

健常者と同等の環境で生きていかなければならない

人がたくさんいるのだから、

あまり文句は言えないのだが。

 

大変でも、

私は「記憶障害の自分」で生きていくしかないのだ。