ASDのタイプとして、

「積極奇異型」

「受動型」

「孤立型」

という3種類の分け方がよく使われている。

医学的な用語ではないらしいのだが、

非常に納得感のある分け方だと思う。

 

私は、まさに受動型の典型である。

 

受動型の特徴としては、

 

コミュニケーションが上手く取れずに固まってしまう。

目立った行動を取らず、過剰に周りに合わせようとする。

などが挙げられる。

 

対して、私の娘は積極奇異型である。

もともとASDの女性は男性に対して少ない(男女比で4:1程度と言われている)上に、

ASD女性は受動型が多いと言われる中、

かなりのレア物なのではないか😁

 

積極奇異型の特徴と言えば、

 

自分特有のやり方で積極的に周りと関わっていく。

そのため、一方的に自分のこだわりを押し付けがちになる。

といったところが挙げられる。

 

この2つのタイプは、

積極的と消極的という真反対の性質を持っている。

この2タイプに分かれる理由は何なのだろうか。

 

もともとの性格の影響も大きいのだろうが、

私が考えるに、一番大きな違いは、

自分を客観的に見ることができるかどうかにあると思う。

 

「自分を客観的に見ることができる」とは、

ただ自分の姿を鏡に映して見ているという意味ではない。

周囲との関係性において、自分の姿に気付けるかということだ。

自分と他人の違いに気がついたり、

自分の振る舞いに対しての相手の反応に気がついたりしている、

ということである。

もちろん健常者の気付きと比べたらレベルは劣るだろうが、

この視点があるかどうかで、

ASDのタイプが変わるのではないかと思う。

 

受動型の人間は、

自分の特異性に気がつくがゆえに、

自分を自由に表現することができない。

ちょうどいい自己表現・コミュニケーション方法が分からず、

周囲から浮くのが分かっているからだ。

 

そのため、周りをよく観察し、

頑張ってそれに合わせようと努力する。

できない場合は大人しくしているか、黙っている(これがASDの緘黙状態だと思われる)。

周りが正しく、自分が間違っていると考え、

劣等感を持ち、自罰的な性格😔になる。

 

この周りに合わせようとする努力が

コミュニケーション力の向上に繋がりはするが、

もしその周りが悪い集団だったりした場合も、

合わせることに必死になって

いっしょに犯罪を犯してしまったり、

相手の言いなりになって利用されてしまったりするという負の側面がある。

 

かたや、積極奇異の娘は、

周りにどのように見られているのかほとんど気が付かず、

相手が引いていようが自分の好きな話をベラベラしゃべりまくったり、

嫌がっている相手に触ったりしていて、

受動型の私にとって、

そばで見ていて相当心臓に悪いものだった💦

そして、自分がトラブルの原因になっていることに気が付かないため、

結果自信過剰になり、他罰的な性格😡になる

(あくまでも、そういう事が多そう、ということです)。

 

しかしながら、

この2タイプは固定的なものではない。

娘も成長とともに、自己に対しての客観性が芽生え始め、

積極奇異から少し異なった様相を見せている。

どちらかというと自罰的傾向が強くなってきて、

友人に約束を連続ドタキャンされても文句が言えなかったり😢して、

これはこれで困るなあと思っている。

 

適度な自己主張。

適切な自己表現。

 

私も大変苦手ですが、

少しずつ学んでいってほしいなあと思う。