私の記憶障害の症状をいろいろと書き連ねてみると、
そんな記憶力でいったい学校での勉強はどうしていたのか、
不思議に思う人もいるだろう。
実際のところ、
記憶系の教科は大変苦労した。
国語の漢字、
英単語や発音、
社会科全般。
不真面目にしているわけではないのにいい成績が取れず、
惨めな思いをしたものだった。
理系教科のほうが、理屈で考えられるため、
私のような記憶障害者にとっては楽な教科だった(掛け算九九は除く💦)。
最初に法則さえ理解すればいいわけで、
あとはそれに当てはめて考えればいい。
詳しいことは知らないが、
思考は記憶とは脳の違ったところを働かせるものらしい。
英語も、読解なら解くことができた。
ところどころ知っている単語から、
想像力を駆使してストーリーを推測するのだ。
また、大学受験(私の頃は共通一次試験だった)は、
マークシート式のおかげでなんとか乗り切った。
自力で思い出すのは難しいが、
4択問題のように答えが選択できる場合は、
うっすらとした記憶を頼ってまずまず解答できたのだ。
全部筆記式の時代だったら、本当に目も当てられない成績になったと思う。
当時批判も多かった共通一次試験だったが、
私にとっては神からの恩恵のようなものだった。
その時代によって、人生どう転ぶか分からないものだ。