現在大学生の娘は、

小5から中学3年まで不登校だった。

 

直接の原因は、

当時の本人の弁では、「嫌なことを言ってくる男子がいるから」と言うことだった。

しかし、のちは、「なんで行かなくなったか分からない」と言っており、

本人の中ではあまり理由が判然としていないようだ。

 

私の見立てとしては、

周りとのコミュニケーションがうまく行かなくなったから

なんだろうなとと感じている。

休み時間、いつも一人で絵を描いて過ごしていて、それを男子にいじられた(2回)とのことで、

つまり、休み時間いっしょに過ごせる友達がいなかった様子なのだ。

そんな休み時間を好きな絵を描いて紛らわせていたところ、

「ぼっち」と弄られたら、そりゃあ堪えるだろう。

 

でも、予想より相当早い学校離脱で、私はビックリした。

娘の独特なキャラクターのせいで、

おいおいイジメを受ける事態になるかもな、という心構えはできていた。

そのため、いつでも相談できる信頼できる場所をつくろうと、

精神科のカウンセリングを3年ほど受けさせていたのだが、

本格的なイジメというほどの行為を受ける前に、

これほどまで早く不登校に到着するとは。

 

娘はストレス耐性が極端に貧弱なため、

私からみたらたった2回だけで?と思うが、

本人にとっては大打撃だったんだろう。

守ってくれる友達もいなく、クラスで孤立していたら、

そりゃあ行きたくなくなる気持ちは分からないでもない。

が、それにしても・・・早かった!

 

ただ、このストレス耐性の弱さが、

結局のところ功を奏したと思っている。

我慢強い子だと、辛い思いをしながらも登校し続け、大きな心の傷を負うなんてこともあるだろう。

軽傷のうちに不適な環境から逃げ出せたわけだから、

ラッキーじゃないか、と。

 

不登校の発達障害のお子さんを持つ親は大変不安になるだろうが、

私はその選択は間違っていないと思っている。

普通の学校は、健常児向けに作られており、

通常発達障害児には適していないものなのだ。

辛い環境で精神に傷を追うより、不登校のほうがずっと安心・安全で、

その子なりののびのびとした成長をする機会が広がるはずだ。

 

不登校になった後の居場所づくりが大切なんだと、

私は思っている。