06時57分、車庫ハナ番で、隣接するリコー通り方面のマンションの配車指示が来た。
リコー通り待機所に車がなく、近くに空車もいなくて、こういう配車になったわけだ。
しかし、現着して待つこと5分、呼んだ人からキャンセルされた。
『病院の送迎車が来たから、今回はキャンセルさせてください』
病院送迎マイクロバスの運行スケジュールも把握してないのかよ・・・。
配車係にキャンセルを連絡した。
ふつうは、ここで『それでは、車庫ハナ番に戻ってください』と指示するか、別の仕事を振るフォロー心が配車係には必要だ。
しかし、僕はキャンセル放棄されたままだった。
車庫ハナ番に戻れば、7時20分頃までには、必ず1本、4桁定期便があるのに。
仕方ないので、北口へ。
1本目、機械メーカー、850円。
2本目、高校生、850円。
三たび、北口に入ろうとした。
GPS端末は『駅北1台』、『北乗場1台』と表示されている。
北口には2台、入れる。
そう思って現地に行ったら、なんと2台、プールに我が社がいる。
入って数か月の女子乗務員が、まだ乗り場に移動してないのに、乗り場の1台目に御客様が近づいていたので、横着してフライングしたのだ。
僕は、頭きて無線で『こういうことは、やめさせてくれ』という趣旨の連絡を配車室にした。
この体格いい女子、ふてぶてしい。
怒鳴りつけたいほどだった。
・・・・と、序盤は散々。
しかし、昼から運命は好転した。
車庫エリアのトラックメーカーから裾野まで、4,500円。
大手町で、たまたま挙手した御婦人を函南まで3,970円。
裾野と函南が連続するなんて、初めて経験したな。
函南から伊豆縦貫道で戻ったら、東名インター付近で、モーテルの2,260円仕事も拾えたし。
引ける時は、引ける。
今日、いちばん思ったことは、『タクシー同士のマナー、ルールは守るべし』ってこと。
駅の乗り場の1台目に御客様が乗ったかと思ったら、降りてしまうことは、時々ある。
目的地が近すぎたとか、いろんな理由で。
だから、僕は確実に乗り場に進める状況になって初めて、待機登録を『乗場』に変える。
他の乗務員に迷惑をかけるようなことは、したくない。