多くはありませんが、偶然にも続いて、こういった患者様のコンサルトを最近続けて受けました。急性心筋梗塞は心臓の血管である冠動脈が詰まって心筋が壊死する病気。通常PCIというカテーテル治療を行いステント植え込みして血流再開します。但し。壊死部分が多いと心筋は破裂したり(心臓破裂なので助からないことも多い)、心室中隔が壊死で破けちゃうことがるのです。緊急の外科手術しようにも。針糸が筋肉にかかりません。心筋がぐずぐずというか組織がもろく、糸かけてもだめなんです。プリンにいとかけてる感じ。ぜんぜん縛ることできません。結局外科手術しても半分以上亡くなることが多い。

カテ治療は海外でやられたものの、心筋壊死がどんどんすすむと器具が外れたりするのし、外科よりも欠損孔を閉鎖するパワーが弱く、やっぱだめじゃんと言われてました。でも、この数年国内で、カテで同治療を行う症例がでてきました。

メリットは心臓を切らないので施術によって致命的になることは少ない。でも、閉鎖できなければ元のもくあみというか、やはり助かりません。1週間以上経過、特にひと月経過してたらカテでの治療成功は上がります。 例によって国内では専用器具がないので自費になりますが、考えてみてもよい治療です。心から思います。