先日、80台のかたの心房中隔欠損の治療を行いました。。。というか治療を試みました。


詳しい方はわかるかも、、ですが、孔のサイズをエコーだけじゃなくて、治療当日に大き目の風船を孔に通して直接計測するのがふつうです。。。


しかし。。。。じつは風船をいれたら急に心臓の内圧が上昇し、いわゆる心不全状態になったのです。。。(もちろん風船をのぞくとよくなります)


こういう患者さんは、このまま穴を閉じると、よくなるどころか反対に心不全になってしまうので、閉鎖術を取りやめます。海外では、閉鎖栓のアンプラッツァ―に鉛筆くらいの穴をわざとあけて、左房の血流を右房ににがす工夫をします。


せっかくの閉鎖術なのに、器具に穴をあけるなんて!!と思う方もいるでしょう。でも、人のからだって不思議なもので、特にお年寄りに多い拡張不全のかたは、こうするか、お薬を多く使ってからじゃないとだめなんです。

なんでもかんでも閉じればいいってもんじゃないのが難しいところですね。

心房中隔欠損や卵円孔開存といわれたかたへ