なにそれー? しゃんと?? 。。。と研修医の時に思いました。どうして、普段使わないことばでいうんだろー?と思うのですが、ほかに代替する言葉もなかなかないので、やはり「シャント」といってしまう。


辞書には英語の意味がのってるんで、りっぱな英単語ですね。もともとは、なにかのながれをわきみちにそらすとかいう意味。ぼくらの領域では、特に、動脈から静脈がつながっていて、いっきに血流がそれてしまうことを指します。


心房中隔欠損や卵円孔開存では、左心房の血液が右心房に流れ込むことを、心房のシャントといいます。その時に左→右シャントともいいます。


しかーし、左から右(心房)にいくだけではないのです! 右心房から左心房にも血流は向かうことがあります。だから、静脈系の血栓が脳梗塞などの動脈に詰まってしまうという事態がおきるんですねー。 むずかしいかな?


心房中隔欠損の治療に携わると結構多くの患者さんが脳梗塞を起こしています(比較的若くても)。。。。やっぱり、閉じてもらおう! と ぼくも つくづく思います。