今日は学会の話を少し書きましょう。


先週はフランクフルトで学会があったんで


2つの発表をしました。ひとつは今年経験した


難しい心房中隔欠損の閉鎖術のお話でした。


時々みかけるのですが、治療中に心エコーで、


ひもみたいな構造物が右心房にみえます。


これは「キアリーネットワーク」といって


先天性のもので、胎児期の名残なんです。


みんながもってるわけじゃないけど、


心房中隔欠損とか卵円孔開存とかのかたに


よくみます。普段はとくに問題ないのですが、


その方の治療の際には、その 「ひも」 が


ひっかかるので治療のAMPLATZER


全然閉じてくれない!という現象がおきました。


物理的に、心臓の中にあるひもが治療のさまたげ


というか邪魔になってたのです。


こういった場合は、特にどうしたらいい。。。


みたいな答えはないので、その場で工夫する


しかないんです。いろんなやり方をためして、


最後に、もうあきらめて、外科手術に


まわってもらおうかとも思いました。


が、実は、今年の1月に行われたベトナムの学会で、


難しい心房中隔欠損のカテーテル治療


テクニックを思い出してやってみたら、


うまくいきました!


フランクフルトの学会でもいろんな


先生に「おめでとう」といわれました


(もちろん、みなさん日本人ではないのですが)


。。。ですから学会で新しい知識や技術を


学ぶということは怠ってはいけないし、


器具も技術も進歩するので、


毎日が勉強なんだなーとつくづく思います。


 今日は T にいわれたので改行して


読みやすく?してみましたが 


いかがですかねー?