お母さんを亡くした友だちと、しばらくぶりに会った。

この友だちが、私ととても似た環境で、お母さんを最後に看取ったというわけだ。

ただ、彼女はご主人が健在であるというところが違う。

 

今は相続の手続きが面倒で忙しいようだ。

昔は家を放置しておくことに対する法律は無かった。

でも、今は空き家のままで放置しておくのはダメらしい。

 

いろいろな話をして、何を書いたらいいのかまとまらない。

私は、相続というと、思い出すことがある。

父が亡くなった時の相続である。

 

私は現金と貸家を母の名義に替えて、住んでいる家を私が相続した。

母がお金に不自由しないように、現金の入る貸家を母の名義にしたのだ。

それでいいということで、何の問題も無いと思っていた。

 

ところが、ある時、友だちか何かに話しているのを聞いた。

「この家は、私の物じゃないのよ」

 

母は、娘(私)と一緒に住んでいて、家の名義がだれであっても、生活に困らない。

でも、一抹の寂しさがあったのだろうなぁと感じた。

他の方法が良かったとは思えないが、こんなことにも感じることはあるのだろう。

 

友だちの話を聞きながら、自分のことを思い出していた。