奈良に着いたのは夕方になってしまった。
奈良は雨が降ったらしく、上がった後は夕焼けになっていた。
興福寺南円堂と、旧大乗院の庭。
興福寺をぶらぶらしていると、
北円堂が特別公開をしているのを知った。
でも、時間が・・・午後1時半から4時半なのだ。
翌日は法隆寺に行って、堺に回る予定なので、
これを見ることはできないなぁ・・・
諦めて、翌日は朝一番で、法隆寺へ向かった。
まだ地元の散歩の人しかいなかった。
それに、この青空、気持ちいい~~~っ!
ところが・・・ところが・・・
夢違観音様がいな~~~~ぃ!
奈良国立博物館の白鳳という特別展に出張中だというのだ。
そんな~~~っ!!!
“お身代わり”というレプリカが鎮座ましましていた。
これは堺を諦めて、奈良市内に戻るしかないと決めた。
それならということで、法隆寺界隈をゆっくり回った。
まず、五重塔の水煙が青空に映えていた。
夢殿の手水舎の水の出口の彫り物が素敵だった。
多分、鳳凰だと思う。
中宮寺に行く途中の建物の屋根の反りが素晴らしかった。
中宮寺では、もちろん漆黒の如意輪観世音菩薩様に会ってきた。
この脇には、天寿国曼荼羅繍帳の複製品が置いてあった。
この作品が素晴らしかった。
複製品とはいっても細部まで細かい刺繍がしてあって、
その手の込みようは半端ではない。
本物を見られる機会があるのかと思って聞いてみたら、
奈良国立博物館にあるとのこと。
ただ、保存のために持って行ったので
一般公開はしていないとのこと。
この複製品も亡くなった有名な作家さんが作ったもので、
今では同じものを作ることは出来ないらしい。
中宮寺を後にして、辺りを散歩。
この辺りの建物は、けばけばしい色のものは無い。
2階建てまでで、瓦は黒と決まっているとのこと。
この景観も並々ならぬ努力があってのことなのだ。
昔なら法起寺や法輪寺まで歩いたのだが、
途中で草臥れてバスに乗った。
そのバスが唐招提寺の前を通るバスだった。
大好きな天平の甍の前を素通りできなかった。
これまた好きな秋篠川の景色も見られた。
鑑真和上像も“お身代わり”だったが、
これはいつもは見られないので納得。
そして、やっと夢違観音様に会うことができた。
法隆寺では昔も今もガラスケースの中に入っているが、
ここでは直接見ることができた。
周りの人の邪魔にならないように、
何度も何度も行ったりきたりして、心行くまで会ってきた。
さらに、薬師寺の聖観音様もいて、びっくり!
今日、薬師寺に行った人は、
聖観音のお身代わりを見ることになるのだろうか?
さらにびっくりは、
薬師寺東塔の水煙が二つに分けて、展示してあったこと。
本物の水煙が、目の前で見られるなんて・・・
目を疑って、学芸員さんに聞いてみた。
現在、修理中なので、展示することができたとのこと。
博物館を出て、時間があったので、北円堂にも寄ってきた。
年に2回しか公開しないのだが、
今は白鳳展に併せて特別公開しているのだそうだ。
今は工事中だが、中の国宝は見事だった。
見られないと思っていたのに、こんなことになるなんて・・・
今回の奈良は、お身代わりに振り回された感じ。
でも、思わぬものに出会えて、ついていたというべきだろう。
今度は、堺に行かなくちゃ・・・









