母の念願であったことが、一つ叶った。


母は、参加していたカラオケ・サークルの会長さんの歌が好きだった。

ナルクのボランティア活動で、老人ホームを訪問した時、

    その会長さんの歌を聞いてもらいたいと言い出した。

そして、私に、何度も“早くセッティングするように”と言っていた。


生きている間には叶わなかったけれど、やっと実現した。


会長さんは、同じサークルの仲間の人も誘ってくれた。

みんな、母を知っていて、去年の10月のバス旅行の話などをしてくれた。


たまたま、壁に飾ってあった写真の中に、母が写っていた。

以前に、このホームで、ハーモニカの演奏をした時の写真だった。

1年ちょっと前のことなのに、遠い昔のように感じた。


気になっていたことだったので、肩の荷が下りたように、スッキリした。