梅干しの種の中には神様がいるという言い伝えを聞いたことがありませんか。
実はこの言い伝えが生まれた要因として、そこには歴史的な偉人である菅原道真や梅干しがもつ性質が関わっていたのです。
今回は梅干しの種の中にいる神様の秘密について詳しく調べていきましょう。
梅干しと菅原道真について
菅原道真は、平安時代に活躍した人物で幼いころから「神童」と言われていたほどの秀才で、政治家や学者などさまざまな分野で活躍されていました。現在では学問の神様として太宰府天満宮に祀られています。
そんな菅原道真は梅干しをとても好んでいたと言われていて、幼いころから梅に親しみ、梅の和歌をいくつも読んでいました。
そういったことから梅干しの種の中身のことを「仁」(天神様=菅原道真)と呼ぶようになったそうです。
現在も太宰府天満宮には多くの梅の木が植えられていて、梅の名所になっています。
菅原家の家紋は梅が使用されていますが、これも菅原道真が梅を好んでいたためだと言われています。
梅干しの種を食べてはいけない理由
梅干しの中を食べてはいけないという理由は、神様がいるから以外にももう一つあります。
実は梅干しの種の中には食べ過ぎると人体に有害なアミグダリンとプルナシンという毒が含まれているのです。
この2つの成分は青酸配糖体と呼ばれていて、厳密に言うと成分自体は無害なのですが、人体に入ると微生物などによってシアン化水素と言う有害物質に変化してしまうのです。
シアン化水素はかなり強い毒素で呼吸を妨げる大変危険な作用を持っています。
昔の人はそれがわかっていて、あえて種の中には神様がいるという言い方にしたのかもしれないですね。
さらにこの成分は梅干しだけではなく、桃やあんず、ビワ、リンゴ、サクランボなどにも含まれています。
ですが、梅干しの種を一個や二個間違って食べてしまったところで、人体に影響が出るわけではないので安心してくださいね。
また種以外にも注意がしなくてはならないのが、青梅と呼ばれる完熟する前の梅です。
青梅には、果実にも有毒な成分が多く含まれているので、間違えて食べてしまわないように注意しましょう。