スマートフォンは濡らした覚えがない場合でも、レンズの内側や内部に水滴が発生してしまうことがあります。実は、スマホにつく原因のほとんどは「結露」によるものです。ここではスマホが結露してしまう原因や対処方法についてまとめてみましょう。

【スマホが結露してしまう原因とは?】
スマホが結露しやすくなる要因には
・スマホの経年劣化
・スマホを落としたり、ぶつけたりしてパーツにズレが生じてしまっている
などが考えられます。

結露自体は寒暖差によって発生するものであり、家の窓ガラスなどで結露が出来てしまうことがよくあります。これは暖かい空気中に含まれる水蒸気が、ガラスによって急激に冷やされることで水滴が生じるために起こるのです。

スマホにおいても窓ガラスと同じ現象が起きることがあり、スマホのレンズや内部で水滴が発生してしまいます。スマホ周辺の温度が急激に高くなると、スマホやレンズ内部には結露が発生します。


【スマホの結露は防水機能が搭載している端末でも起こる!】
スマホの結露に関してはスマホの防水機能の有無に関わらず起こります。
防水機能がついていても、スマホ内部で結露が発生してしまうのです。
そのため防水機能がついていても湿気の多い場所、寒暖差のある場所で使用する際には結露に注意する必要があります。

【スマホが結露するとどうなるの?その症状とは?】
スマホが結露して内部に水滴が溜まってしまうとどのような症状が起こるのでしょうか?結露によって起こる症状は以下の通りです。
・写真がぼやけてしまう
・画面をタップしても反応しなくなる
・スピーカーから音が聞こえなくなる
・液晶が表示されなくなる
・充電ができなくなる
・電源が入らない

スマホのカメラレンズに結露が発生している場合、写真を撮影するとぼやけてしまいます。この場合はレンズ内の結露を除去すれば、すぐに元の状態に戻すことができます。
ただしスマホの本体内部に結露が発生している場合には、注意が必要です。スマホ内部に結露が発生している場合、スピーカーや液晶の異常などスマホ機能に支障をきたしてしまうでしょう。
症状が悪化すると、充電ができなくなったり、電源が入らなくなったりします。

【スマホの結露が起きた際の対処方法】
スマホに結露が発生した場合には、まずはスマホ内部を乾燥させてみましょう。スマホ内部を乾燥させる手順は以下の通りです。
1、ジップロックにシリカゲル(乾燥剤・100円ショップなどで購入可能)を入れる
2、ジップロックの中にスマホを入れて密封する
3、一晩放置する

一晩そのままにしておけば、スマホ内部が乾燥しやすくなります。
これでも症状が改善されない場合には、メーカーや修理店に相談しましょう。

【これは絶対にダメ!スマホ結露の際にやってはいけないこととは?】
スマホの結露対策を間違ってしまうと、さらに症状が悪化してしまいます。ここではスマホ結露の際にやってはいけないことをまとめてみましょう。
<熱くなったスマホを保冷剤で冷やすのはNG>
スマホが熱くなると、外気温との温度差で結露が発生することがあります。そのためスマホを冷やそうと保冷剤の上に置く人がいますが、これはNGです。熱くなったスマホを急激に冷やしてしまうと、結露が発生する原因となってしまいます。
スマホが熱くなりすぎてしまった際には、涼しい場所において自然に温度が下がるのを待つようにしましょう。
スマホを冷ます際には、スマホカバーは外しておきましょう。カバーが付いていると、熱の放出の妨げとなってしまっているので注意が必要です。

<車のエアコンの直風に当てるのはNG>
車にスマホを放置するとスマホ本体が熱くなってしまうことがあります。その際にエアコンの吹き出し口付近で、カーエアコンの直風を当てて冷やす人がいますが、これはNG行為です。
スマホと外気温の間に大きな温度差が生じてしまうため、結露が生じやすくなるでしょう。

<冷たくなったスマホをドライヤーで温めるのはNG>
スマホのバッテリーは寒い屋外に長時間いると極端に充電が減ってしまうことがあります。そのためスマホが冷え切ってしまった場合に、慌ててスマホをあたためようとする人がいるでしょう。
しかしこの行動はNGです。ドライヤーやホッカイロなどスマホを急速にあたためてしまうと、スマホ内部の結露が起こる原因となります。
ゆっくりと温めていけば、低下していたバッテリーも正常値を示すようになりますよ。

 

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