「令和」は「秩序と調和(平和)」の時代 | 言霊で思いを実現して生きる

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 新元号が「令和」に決まりました。

 この元号は、おおむね好感をもって迎えられているようです。今回はじめて漢籍からではなく『万葉集』からとったのも遅かったほどですし、言霊としての響きもとてもいい元号です。

 また、明治を「M」、大正を「T」、昭和を「S」、平成を「H」と略して表記するときにも、令和は「R」となりますから、使い勝手もいい元号といえるでしょう。

 ただ、イギリスのBBCなどではこの元号の意味を英語に置き換えると、「令」は「order」もしくは「command」、「和」は「peace」「harmony」になると、紹介されているようです。

「和」については「peace」「harmony」のどちらの含意もあっていいと思います。しかし、「令」について「order」もしくは「command」と紹介するのは、誤解を招きかねません。

 実際、「令和」という新元号から日本の右傾化、国粋主義化を危惧する欧米のメディアもあるようです。確かに、「命令のもとに団結する」ととらえてしまうと、この連想も間違いではないということになります。しかし、きちんと意味を踏まえて理解していただけるなら「order」でも間違いではありません。

 出典となった『万葉集』の文章は、次のようになっています。

「初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(きよ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す。」

「令」の文字をとったのはここの「令月」からですが、これは「よい月」という意味です。

「令」に「よい」という意味があるのは、この漢字が「人がひざまずいて神意を聞く」という象形文字から、神の意思がこの世に表れているのでよいということなのでしょう。すなわち、神の意思に添って正しく動いているからよいという意味なのです。

 ですから、これを「令和」に当てはめると、次のようになります。

「神の意思に添った調和の(平和な)時代」

 ここでまた、英語への置き換えを考えてみることにしましょう。

 人によっては、「New World Order」という言葉を覚えているかもしれません。これは、冷戦体制終了後の世界秩序を表す言葉で、「新世界秩序」と訳されていました。ここで「order」は「秩序」と訳されています。

「order」を「秩序」の意味でとると、「秩序と調和(平和)」となりますから、「令和」は、「秩序と調和(平和)の時代」ということになります。まさに、条約を尊重し、信義を重んじる日本という国にふさわしい元号です。ぜひ、海外のメディアには、この理解の仕方を広めていただきたいと思います。

 いま私たちは、とても素晴らしい元号の時代を迎えようとしているのです。