生年月日から占う命理占の代表は、西洋占星術、四柱推命、紫微斗数ですが、あまり知られていない「数秘術」(numerology)という占いがあります。
「数秘術」は紫微斗数よりもさらに簡単です。なぜなら、生年月日の数字、名前(アルファベット)を数字に変換した数、を足し算すればよいだけなので、誰でも簡単にできます。
⇒ https://cocoloni.me/sen/number/numerology/
しかも、「ピナクルナンバー」と呼ばれる「頂点数」だったり、「個人年」といった数字を出すことで、東洋占の「大運・大限」(10年ごとの後天運)や「年運・月運」を見るような使い方もでき意外と奥が深いです。
まず数秘術における全ての判断ベースになる「誕生数」(ライフパス・ナンバー/LP)を出してみましょう。
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<誕生数の算出法>
生年月日を足し合わせます。2種類の計算法があります。
(例)1993年 10月28日
【計算法①】
年・月・日のそれぞれをまず1桁になるまで計算してから後で合算する
年: 1+9+9+3=22 ⇒ 2+2=4
月: 1+0=1
日: 2+8=10 ⇒ 1+0=1
年月日: 4+1+1=「6」
【計算法②】
年・月・日を全部一気に足し算して1桁になるまで計算する
1+9+9+3+1+0+2+8=33 ⇒ 3+3=「6」
この人の場合は、計算法①②とも同じ数字「6」になりましたが
生年月日によっては ①と②の結果数が違う場合があります。
それは①または②のいずれかの方法で足し合わせた最終数が「11」や「22」になる場合があるのですが、その場合はそれ以上分解しないで「11」や「22」を採用して下さい。
「11」と「22」は数秘術では「マスターナンバー」と呼ばれ、特別な意味と役割を持っているとされます。
(このマスターナンバーについては諸説あって、11と22以外に33や44を加える人がありますが、33は「6」、44は「8」として見るべきで「11や22」のような特殊な意味はない、と私は考えています)
こうして生年月日を合計して導かれた数字を「誕生数」「ライフパス・ナンバー/LP」と呼びます。
これは先天的な持って生まれた資質・性格・能力を表しています。
数秘術では、この「誕生数」の他にも
名前から導き出す「運命数」(ディスティニーナンバー/D)や
生年月日と名前を合計した「成熟数」など
人生のいくつかの側面を表す「数字」によって、その人の本質や役割や将来を分析します。
数秘術の鑑定において、中心となるのは、
生年月日から導き出された「誕生数LP」と、
名前から導き出された「運命数D」の2つの数字です。
前者は「先天的な持って生まれた本質」であり、後者は「社会的に求められる役割」です。
単純に算数をすればよいだけなので、占星術の高度な知識は何もいりません。
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<「数」の原理について>
数秘術において、それぞれの数には独特の意味や役割が与えられています。
その源流は、ピュタゴラスの数理哲学、カバラ思想(生命の樹=セフィロト)などと言われています。
ちなみに、数秘術をもとに成立しているのが「タロットカードの小アルカナ」です。
タロットカードは全部で78枚。そのうち有名な「大アルカナ」は22枚。
死神、太陽、隠者、戦車、審判、運命の輪など、ゲームでもよく登場するので馴染みが深いカードです。これは歴史的には後(現代)になってから加わったカードです。
残りの56枚が「小アルカナ」と呼ばれます。こちらの方が歴史は古いのです。小アルカナの構成は「トランプ」とほぼ同じです。1~10の数札と人物カードから構成されています。トランプとまったく同じ起源(中世から近世ヨーロッパ)を持っているのでしょう。それが一方は、占いの道具になり、一方は遊びの道具になったわけです。
西洋占星術の「4元素」=「地水火風」に対応する「金貨・聖杯・ワンド・剣」のシンボルは、
トランプでは「ダイヤ・ハート・クラブ・スペード」に相当します。
1~10の数札以外に、王・女王・騎士・小姓(子供の召使)の4種類の人物が描かれた「宮廷カード」があります。
(トランプでは宮廷カードの「騎士=ナイト」または「小姓=ペイジ」が省略されて、各スートごとにキング・クィーン・ジャックの3枚になっています)
ソード(剣)のエース、カップ(聖杯)の2、ペンタクル(金貨)の8といった「小アルカナ」(数札40枚)は、その基本的な意味を「数秘術」から借りています。
なので、小アルカナを含めたタロット全体を縦横無尽に使えるようになるには、先立って「数秘術」の深い理解があるほうがよいのです。
ピュタゴラスによると、奇数は「男性原理」(陽)、偶数は「女性原理」(陰)だそうです。
(奇数は「2」で割り切れない数。偶数は女性原理の「2」で割り切れる数です)
最初にすべてをリードして創造する「1」は「男性原理」=陽=積極性・能動性 で、
次の「2」はバランス・調和・均衡を図る「女性原理」=陰=受動性・消極性 です。
次の「3」は 「2」で生まれたバランスや均衡をあえて崩して、新しい局面に進ませる「創造性」を発揮しますが、同時に不安定さを内包します。
「4」になると、強固な安定性と均衡が回復されます。
「4」は特に安定的で「地盤の固さ」「土地や物質」を意味する数です。
空間の方向性である東西南北、
あらゆる物体を構成する元素「地水火風」など、
「4」は目に見える世界を構成する要素の基本数を成しているのです。
次の「5」は、
岩盤のような「4」の安定性をもぶち壊す「破壊と創造」を行って新しい冒険にでます。
新局面を拓きますが、同時に非常に不安定になります。1つ間違うと流浪・漂流しかねません。
「6」では、安定性が回復されて、「他者に奉仕」して家族的な愛情関係を構築します。
「7」では、次の新しい局面に入るための「独創的探究」や内面的掘り下げがなされます。
「8」では、物質的安定性の「4」が倍化され、指導力や統率力を発揮します。
「9」に至って、それまでの全ての歩みが総括されて「成熟と統合」を意識します。
このように、1~9までの数字は
創造・進歩を推し進める活動性をもつ「奇数」系列と、
調和・均衡・安定をもたらす「偶数」系列に大きく分かれます。
現代数秘術の成立には、アメリカのニューエイジ思想(要はオカルト思想)が関係しているのですが、彼らの理解によると、数字が大きいほど「古い魂」なのだそうです。
「古い魂」とは、過去にすでに多くの輪廻転生を繰り返しており、すでに多くのことを経験して学んで霊的にも成長を遂げていて、輪廻のプロセスが「完成」「終わり」「卒業」に向かいつつある者という意味です。(たぶん卒業するとお星様になるのでしょう笑)
つまり、LPが「9」や「11/22」といった数である人は、そうした「古い魂」であり、自分自身のために生きるよりも、他の人たちを先導して成長を促す「魂の教師」や「社会全体を向上させる革命家」としての役割を担って生まれてきている、とされるのです。
これに対して、「1」や「3」という小さい数字がLPやDに多い人は、まだ「新しい魂」であって(高等動物から)人間の魂に転生して輪廻の最初の段階を歩み始めたばかりの幼子の魂(無垢な魂)だとされます。荒削りだが成長の可能性が無限大な人であると言えるのです。
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<誕生数が意味するあなたの先天的資質>
文章書くのがめんどくさい(爆)ので参考サイトをご覧くださいませw
「1」・・・創造・決断・先駆者・自己主張
https://numero33.net/num01.html
「2」・・・協調・バランス・忍耐・他者理解
https://numero33.net/num02.html
「3」・・・遊び心・表現力・社交と享楽
https://numero33.net/num03.html
「4」・・・現実主義・管理者・組織・物質
https://numero33.net/num04.html
「5」・・・破壊者・冒険者・情熱的・衝動的
https://numero33.net/num05.html
「6」・・・奉仕と献身・家庭・養育者
https://numero33.net/num06.html
「7」・・・思索的・専門性・探求者
https://numero33.net/num07.html
「8」・・・指導力・権威・統率力
https://numero33.net/num08.html
「9」・・・統合と成熟・啓蒙者・哲学者
https://numero33.net/num09.html
「11」・・・スピリチュアル・メッセンジャー
https://numero33.net/num11.html
「22」・・・社会改革者・世直し事業家
https://numero33.net/num22.html
みなさんの「誕生数」はどの数でしたか?
ライフパス・ナンバー(LP)は持って生まれた先天的な気質や性格傾向や能力を示します。
運命数(ディスティニー・ナンバーD)は、あなたに期待されている社会的な役割です。
上記2つを足した「成熟数」は、今世における到達目標や達成課題を意味します。