動機があればなんでもできる! | 風の向くまま気の向くまま

風の向くまま気の向くまま

"天国"なんてのは貪欲な人間の欲望だ。
"地獄"なんてのは無力な人間の僻み妬みの妄想だ。
"天国"に勝る幸せも
"地獄"に勝る苦しみも…
全てはこの世の中にある。by大和屋 鈴

本文は基本的に『ひとりごと』ですので、あしからず。

アマプラ対象になって真っ先にこれだけ観たよ😃
内容文字起こしφ(..)
(車に乗せられた男の子と女の子の義体)
店主:
男の子は6歳の時に飛行機事故に遭ったの

乗客のほとんどが死亡した大変な事故だったそうよ

救助された人達も 間もなく全員が亡くなったと聞いているわ

この男の子と、それから偶然隣に乗り合わせていた女の子を残して

奇跡的に命を取り留めた、ふたりだけど…女の子は意識が戻らず

男の子も左手以外はまったく動かなくなってしまったの


体の傷が回復した男の子は自分の置かれた状況をすぐに理解したわ

一緒に乗っていた両親が死んでしまったことや遠い親戚達が始めのうちこそ親身になってやってきてくれていたけれど、すぐ足が遠のいた訳も

その小さな頭で精一杯受け入れようと努力したの

そして

隣に眠っている自分と同じ境遇の女の子を世界でたったひとりの友達と思うようになった


彼女が目を覚ましますように


そう祈りながら折り鶴を左手ひとつで懸命に折り続けたの

でも…


素子:

女の子に何かあったのね


店主:

しばらくして女の子の容態が急変したの


(慌ただしい病室、女の子を心配そうに見る男の子→散らかった千羽鶴)


次の朝、男の子は女の子が遠くへ行ってしまったと聞かされたの


(左手だけで折り鶴を折る男の子)


それから2年

男の子は誰とも口をきかず

ただ黙って折り鶴だけを折って暮らした


(ベットの周りに散乱する折り鶴)


まるでそれを折り続けることが彼の人生に課せられた重い責務であるかのように(『i do』フェードイン)


(クレジットは「看護婦」だが…まぁこういう時代なので…友人は気にされるのが気になると昔は言っていたが今はどうでもいいらしい…ちなみに2001年から「看護師」が正式名称)


置いといてφ(゜゜)ノ゜


看護師A:

今日は何か言った?

看護師B:

白い折り紙が欲しいって


店主:

訴訟等の手続きがすべて終わった ある日

親類の男と共に1人の若い医師がやってきて

男の子に言ったの


「もし君が望むなら君の動かない身体を全部取り換えるという治療法があるのだけど受けてみる勇気はあるか」

って

「うまく行けば前のように普通に生活できるようになるから」

って


男の子は返事をしなかった

勇気が出なかったとかそういうことじゃないの

解るかしら?

彼には前のように普通の生活に戻りたいという


『動機』がなかったのよ


もはや折り鶴を折り続けること以外は何も興味を持てなくなっていたんですもの


(更に増え続ける折り鶴を片付ける看護師)


それで周りの大人達は男の子を説得することを諦めてしまった


でも


ひとりの女の子が男の子の心を開くきっかけを作ったのよ


素子:

それがこの子ね


(女の子の義体)


店主:

ええ

この子はすでに全身義体の治療を受けて成功していた子だったの

多分、若い医師が男の子を説得する最後の手段と思って ふたりを引き会わせたのねぇ

女の子は毎日のように男の子に会いに来たそうよ

とても明るい活発な子でねぇ


(いくつも積み重なった段ボールと散乱する折り鶴

新しい段ボールに折り鶴を入れる女の子)


全身義体に慣れるまではずいぶん辛かったはずなのに そのことは一言も男の子に語らなかった


(綺麗に片付けられた病室でキックボードに乗る女の子)


それどころか折に触れて男の子に義体化することを勧めたの


(段ボールに背を預けて本を読む女の子)


男の子は黙って聞いていたのだけれど

ある時ポツッとこう言ったの


(病室でボール遊びをする女の子、そのボールを左手で掴む男の子)


「君は義体で折り鶴が折れるの?もし出来るなら僕も全身義体になってもいいよ」


でも

彼女は力を出すことはできても繊細な動作を上手く義体に伝えることはまだできなかった

その子、負けず嫌いだったのかしら

なんとか鶴を折ろうと頑張ったそうよ

男の子にとっても、その女の子は希望だったはずよ

でもね

ふたりともまだ幼かった


(ぎこちなく折り鶴を折ろうとする女の子)


(それを見守る男の子)


(折り紙を破ってしまう女の子)


男の子は落胆して


「死んでしまった女の子の為に鶴を折ることもできなくなるならこのままでいい」

と言ったの


その日以来、女の子は男の子の前から消えてしまった


「今度は私があなたのために折り鶴を練習するね」

と言い残して


そう


男の子が死んでしまったと思い込んでいた

あの女の子だったの

なぜそのことを彼女は言わなかったのか


(廊下でうなだれる女の子)


何か重大な事情があったんでしょうけれど

男の子はその日から自分も義体化することを決意した

そして病院から消えてしまった女の子に会いに行くと心に誓ったの


(そこから去っていく女の子)


(机に残された破れた折り紙)


後日、男の子は身体を全身義体化し辛いリハビリにも耐えて優秀な義体使いに成長していったそうよ


(折り鶴で作られたレイを首にかけられた女の子の義体)


当時はまだ子供の全身義体はほとんどなかった時代だから

それは想像を超えて辛いものだったでしょうねぇ

でも

あの女の子も同じ苦しみを耐えていたのだと考えると簡単に乗り越えることができたの


素子:

それで その女の子は見つかったの?


(角砂糖の包み紙を左手ひとつで開ける素子)


店主:

全身義体の飛行機事故に遭った女の子、これだけで手がかりは充分なはずだった

でも、その子を見つけることはできなかったの


素子:

それじゃあ女の子の義体はどこで...?


店主:

男の子が大学の研究室にいた時、標本として保存されていたのを見つけたそうよ

男の子には この子が捜していた女の子だってすぐに分かったのだけれど

義体をリサイズした本人の行方は掴めず仕舞い

だから女の子の方の記憶は今でも空っぽのまま


素子:

男の子の方は...今...


店主:

大戦の末期、外国に出兵してそれっきり

あれから一度もここには来てないから

死んでしまったのかもしれないわねぇ


素子:

そう.........

話してくれてありがとう

きっと女の子も初めて好きになった男の子を今でも捜しているんでしょうね


店主:

初めて好きになった...?


(車のダッシュボードに角砂糖の包み紙で折った折り鶴を置いて店を出ようとする素子)


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現代語訳集…アホでも読みやすく噛み砕いてくれてるんだろうけど…あぁ無学😵
というか感性のなさ?
ないのは『愛情』じゃ…?
なんにせよ残念な奴


nell'illusione ho creduto alla mia forza inesorabile
強い自分を信じてたから

e inevitabilmente sono diventata debole
すっかり弱くなっちゃって

ora sento gli eventi si transformano e so già
いろんな事が変わっていく今

di emozioni che aprono ricordi lontani
遠い記憶が開いていくのを感じる

nell'anima ritrovo la speranza che nel corpo stanco ormai
心に希望を見つける、すっかり疲れた身体のうちに

ha smesso di vibrare come un fuoco spento dal mio pianto
哀しみの中、消えた炎のように動きを止めた身体

tra le mani un filo d'acqua porterò con me e
両手の間に少しの水を持って行くから

nel deserto un filo d'erba sopravviverà
砂漠の草はきっと生き延びる

i do, i do emergere dal fondo per lottare e poi
戦うために浮かび上がる、ずっと底から そして

salire in alto più che mai
これまでになく高みに登るわ

i do, i do guardare nel futuro e sorridere
未来を見て微笑むの

senza temere nulla più
もう何も怖がらない

in un instante nuove aspirazioni anche se davanti a me
目の前の刹那の渇望の中にさえ

si apre uno scenario di conquiste e smarrimenti,
得るものと失うものが見える

nel silenzio, riflessi d' epoche lasciate via
沈黙のなか、置き去りにした時間の記憶

respirandone avverto il moto circolare e poi...
生きていく、繰り返す日々を感じながら

il tempo si è fermato per tracciare nuovi confini, ed io
時間は新しい区切りを心描くために止まった そして

mi spingerò lontano raccogliendo le mie forze nel vento
私は遠く踏み出す 風の中に力を拾い集めて

tra le mani riflessi di epoche lasciate via
手の中には置いてきた時間の幻

camminando ritrovo le tracce indelebili
歩きながら、ぬぐい去れない過去を見つめる

i do, i do gridare contro gli occhi spenti e gelidi
冷たく覚めた瞳に向かって叫ぶ

per essere sempre di più
もっとここに居ることを感じるために

i do, i do oltrepassare mondi inespugnabili
困難な世界を踏み越える

senza temere nulla più...
もう何も怖がらない

i do, i do emeregere dal fondo per lottare e poi
戦うために浮かび上がる、ずっと底から そして

salire in alto più che mai
これまでになく高みに登るわ

i do, i do guardare nel futuro e sorridere
未来を見て微笑むの

con una nuova identità
新しい私と

fino a quando il sole sorgerà...
いつか太陽が昇るまで


もはや電脳みたいなスマホ万歳🙌
自分の知識じゃなくてもなんでもやってくれるぜ👍️
正解不正解は分からないけど🤣
人間は自分の信じるものだけを信じて生きていられるから素晴らしいんだ✨
『i do』で無限に泣ける

『草迷宮』は永遠に泣ける

第5話のタイトルが『動機ある者たち』ってのもいい

26話すべてに意味があってすべてが繋がっている

本当に素晴らしいシナリオ✨


人が何かするには動機が必要なのだ


何かの誰かの影響を受けることはあっても最後はやっぱり自分自身の動機なのだ


「i do」なのだ✨


『草迷宮』物語最後の素子のセリフ



そうね

たしかに初めから上手くできる人なんていないかもね



がなんとも切ない🥺

本当にいいアニメ👍️


もし草薙素子が人形使いに会わなかったら

原作より皆が若くて血気盛ん🔥

っていうコンセプトなので『攻殻機動隊』

とは別物、パラレルワールドだけど

だからこそ原作知らなくてもよし!

本当にいいアニメ✨

アマプラで無料!

是非!!

もちろん原作も!!!



このセリフを30年以上前に言わせる史郎正宗先生は偉大✨
攻殻で1番有名なセリフではなかろうか

マンガが教科書

ゲームとマンガとアニメからしか学ばない残念な男のひとりごと

11/28 11:21追記編集)

これを読んだ人が観てくれたらいいなぁという願いを込めて『草迷宮』の内容を追記

大事なところほぼ書いたけど...実際に観てほしい

11/29 19:48追記編集)

Z世代(1997年~2012年生まれ※24歳~9歳)
生まれた頃から身の回りにインターネットが発達していたデジタルネイティブ世代。

こういう意味のないカテゴライズ好きだよね...
意味のあるカテゴライズなんてないけど...
環境、ツールが発達していたところで使う人間が発達してなきゃなんの意味もないんだということがよく分かる...
「団塊(の)」「ゆとり」「さとり」「Z世代」
いつも一括りにしてバカにしたいのかねぇ

12/9 18:05追記)