続 呼吸の話:加藤メソッド | 医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

大阪北浜、東京田町にオフィスを持つ医薬・バイオ分野の語学サービス会社 アスカコーポレーション社長 石岡映子のブログ。

谷川俊太郎著「呼吸の本」の話の続きだ。

そこに紹介されている、加藤メソッドを提唱する先生の説明は実にユニークだ。


吸って吐くばかりでなく、

吐いて、吸う、胸でなくお腹で。


深くて長い呼吸がいい、

いつでも、どこでも、継続的に、


「吐く」ことは出すことで、心の汚れを出し、執着を捨てる、のだそう。

「吸う」は、ためる、独り占めする、執着する、ことに。

吐いて空っぽになってシンプルになることが重要だ、と。


お腹とお尻の話にも触れられている。


「丹田」は日本人の文化のふるさと、エネルギーの出入りする場所、

「肛門」は人間のふるさと、生命力の要。

丹田と肛門は兄弟で、絆を強くするのが「呼吸」だそうだ。


「丹田」という単語を知らなかった。

おへその下9センチのところにあるらしい。

体のど真ん中だ。下っ腹、女性の場合は子宮の辺りだ。

「胆」(ハラ)を意味し、胆がすわる、胆が決める、とか。


人間の基礎、土台だから、ここがぐらつくと簡単に壊れる。

辛いことがっても、乗り切らないといけないのが人間だ。

丹田は、何があっても動じない「肝っ玉母さん」のようなもの。


肛門はただの排泄の道具でなく、「しまる」ことで運命をつかさどっている、と。


肛門をしめると丹田が引っ張られ、体がしゃんとしする。

しゃんとすることで内面が強くなる、と。


この本には「気」や「魂」の話にも触れられている。

「東洋医学」に少し触れている私としたら興味深い。


被災、放射能、世界に及ぶ経済不安など、毎日暗いニュースばかりが紙面を覆う。

こんな時代だからこそ、精神力が問われる。


ゆっくり吐いて、たっぷり吸って心を整えよう。

肛門をしめて胆を決めよう。


ちなみに私は欲深い。

だから力が入るし、我がでてしまう。


谷川俊太郎からメッセージに救われたきがする。