では、そもそも利益とは何を表わすものなのでしょうか?
利益とは「キャッシュの変化」を表わすものではなく、
「財産の変化」を表わすものなのです。
つまり、ある企業が「利益を出しました」と言った場合、キャッシュが増えた
と言っているのではなく、その企業の財産が増えたと言っているのです。
つまり所有財産が増えたわけです。
反対に、ある企業が損失を出したと言う場合、その企業が所有する財産
が減ったことを意味します。
以下の計算式が成り立ちます。
財産=「企業の所有物」ー「企業の借り入れ」
では、この計算式を前回までの設例で確認してみます。
4月1日時点での財産 「所有物」 = キャッシュ10,000円
「借り入れ」= 0円
4月1日時点での財産= 10,000円
4月1日現在ではキャッシュが10,000円で借金は0円です。
その結果財産は10,000円です。
4月にキャッシュ10,000円で@1,000円の電卓10個を合計10,000円分を仕入
れました。
4月末日時点での財産 「所有物」= 電卓10個 10,000円
「借り入れ」= 0円
4月末日時点での財産= 10,000円
4月末日時点ではキャッシュは残っていませんが、10,000円に相当する
電卓を所有しています。
4月末時点の財産は同じく10,000円です。 売上は0円で利益も損失も0円です。
今度は5月を見てみます。
5月に電卓10,000円分(@1000円×10個)を15,000円(@1,500円×10個)
で売上げました。
5月末日時点での財産 「所有物」= キャッシュ 15,000円
「借り入れ」= 0円
5月末日時点での財産= 15,000円
このように、4月末=5月1日の10,000円から5月末日15,000円へと
5,000円の利益が出たのです。
まとめると以下の通りです。
4月1日キャッシュ10,000円→4月末日電卓10,000円 財産変化 ゼロ 利益 0円
5月1日電卓10,000円→5月末日キャッシュ15,000円 財産変化プラス 利益5,000円
以上のように、、利益とは「財産の変化を表わすもの」なのです。
従って、利益とキャッシュは違います。
しかし、利益とキャッシュは長期的には一致します。
検証してみましょう。
利益の本質。キャッシュフローとの違いの①をもう一度
ご覧下さい。
4月のキャッシュフローは-10,000円
5月のキャッシュフローは+15,000円
4月と5月のトータルで見てみると、
-10,000+15,000円=5,000円
そうなんです、4月5月トータルではキャッシュフローは5,000円、
4月5月トータルの利益は0円+5000円=5,000円で
利益も5,000円です。
両方とも同じ5,000円となります。
以上の事から次のように言う事も出来ます。
「利益とは将来のキャッシュフローを予測させるものである」
ここまでで、利益の本質について、少しわかって頂けましたでしょうか?
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