【活用】便利なスマホ | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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皆さま、こんにちは。
税理士・公認会計士(船戸明)の「本業ブログ」にようこそ。

 今や税理士業務に欠かせなくなった電子申告や電子納税が始まったのは、20年近く前のこと。税理士の中で頻繁に交わされる会話を聞きながら、しばらく着手できず。ようやく導入したのは2019年のことでした。

 今振り返れば、もう少し早く導入していればよかったと思います。結果的に、コロナ禍前年に導入できたのは幸運でした。紙での申告や納税を続けていれば、コロナ禍を乗りきれなかったと思います。

 スマートフォンが本格的に普及し始めたのは、15年ほど前からでしょうか。こちらも便利とは思いつつ、操作する姿が美しくないと感じ、ガラケーで通していました。そのガラケーが壊れたことを機に、スマホに買い替えたのも2019年のこと。ただ、電子申告や電子納税はそれなりに使いこなしているはずですが、スマホは電話、メール、LINE、写真、くらいしか使っていません。

 スマホで買い物や鉄道の決済をしている方も多いでしょう。さらに便利な機能が開発されるようです。「クレジットカード大手のJCBは2024年度から、スマートフォンを決済端末に接触させず、スマホを持っているだけで決済できるサービスの開発を始める。……25~26年度の実用化をめざす。実用化すれば、バッグや衣服のポケットにスマホを入れたまま本人認証から決済までできるようになる」(10日、日経)。

 いや、必要ありますか? 車を運転していて、あるいは道を歩いていて、曲がるときにウィンカーを出さない車に出会うと、「ウィンカーも出せないくらいいそがしいのか?」と言いたくなります。それと同じで、皆さん、スマホを取り出すことも面倒なくらいにいそがしいのでしょうか。

 本棚から、川上浩司さんの『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか? ~不便益という発想』(インプレス)を引っ張り出してきました。

「携帯電話のように、現代社会には便利なモノ、便利なコトが溢れています。でも、便利なことと豊かなことは、イコールなのでしょうか? そういった疑問から、私は「不便であるからこそ得られる益」のことを、「不便益」と呼び、こうした「不便益」の事例をコレクションしています」(P.17)。

 その一例が、自分で手配する出張に対して、何もかもやってもらえるパック旅行です。「一方、家族旅行でパックツアーを使って、中国に行ってみました。楽でした。コンダクターに連れられ、有名な観光地を、何カ所も効率的にバスが巡ってくれました。しかし今から思い出そうとすると、どうも不鮮明なのです。……不謹慎にも、仕事で行ったはずの出張のほうが、家族旅行より思い出が多いのです。トラブルまみれであることは逆に、自分で考えて自分で手配する機会をくれ、それがまた思い出すためのキュー(手がかり)にもなっているようです」(P.132)。

 数年前、黒部ダムや白馬にパック旅行で行きました。楽でした。そして、鮮明に覚えています。便利と思い出の多寡は、必ずしも相関しないのでしょう。ただ、右に曲がる車が右ウィンカーを出すように、買い物するときはスマホくらい出しませんか。最近、モノを買う前に、「これを買わなければ死ぬのか?」と一瞬、立ち止まっています。いや、それは極端にしても、無意識にモノを買わされないためにスマホを取り出すくらいの手間をかけてもいいのではないでしょうか。




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