【閃き】思い込みからの解放 | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

毎朝4時起き、スポーツと読書が大好きな税理士/公認会計士がお送りする税務・会計に関する本業ブログです。
トピックスやふとした疑問から、税務・会計の話題を毎日お届けします。

こんにちは。
税理士・公認会計士(船戸明)の「本業ブログ」にようこそ。

 忘れ物ない?

 誰かが出かける際にそう声をかけるとして、一方で、忘れ物は忘れてからでないと気づかない、とも考えてしまいます。実際には、声をかけられることで思い出す場合もあり、「忘れ物」になる手前の「忘れそうになった物」でとどまることもあるのですが。

 思い込みというのは怖いもの。傘は持ったはず、財布は鞄に入れたはず、定期はこのポケットに入っているはず、でも忘れ物は発生します。忘れないようにする、という気合いだけではダメで、忘れないためのシステムが必要なのでしょう。その基本が元に戻すこと。傘は天気に関係なく鞄に入れておく。財布は鞄のこの場所という定位置を決めておく。定期(交通カード)は持ち帰ったら決まった場所に置いておく。そうすれば、寝坊しても5分で家を出ることが可能で、忘れ物も発生しないはず。

 税理士の仕事にも思い込みは禁物です。消費税の届出を出したはず。青色申告の承認申請は出したはず。個人別の源泉徴収票は渡したはず。思い込みが、思い込みでしかなく、実際の手続が出来ていなかった場合、実害が生じます。思わぬ消費税の負担が生じたり、青色欠損金の繰越控除ができなかったり、確定申告に障害が生じたり。

 そうした思い込みから解放される手段は、とにかく記録と確認です。日々、1日の終わりに、その日の業務を記録し、至らなかった点を反省する。手を動かしてノートに書き出し、1か月に1度、カルテ更新と称してテキスト化していきます。

 それだけでなく、気になったことはすぐに確認。仕事は「後入れ先出し」と考えていて、ふと疑問が立ち上がったときは、今の作業を中断してでも確認するようにしています。後で確認しよう、などと考えようものなら、せっかく立ち上がった疑問自体を忘れてしまう。

 記録して、確認して、後入れ先出しで対応しても、それでもミスは起こります。思い込みから、考えられないような初歩的なミスが起きたこともありました。思い込みに気づくことも、忘れ物に気づくくらいに難しいこと。なにせ思い込んでいるのですから。

 思いこんだら試練の道を、は『巨人の星』だったでしょうか。誰かが、「コンダラ」というトーレニング道具があって「重いコンダラ」と思い込んでいた、という話に大笑いしたことがありました。

 忘れ物も思い込みも、事前に気づくのは困難。それでも、気づくシステムを作る試練の道を歩み続けなければなりません。




【お知らせ】-------------------------------------

日刊「早起き税理士のスポーツ観戦記」配信中!
→ https://www.mag2.com/m/0001147393.html
週刊「週刊経理便」配信中!
→ https://www.mag2.com/m/0001689556.html
船戸明会計事務所ホームページ 更新中!
→ http://asayoji.fan.coocan.jp