【対話】表情は語る | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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こんにちは。
税理士・公認会計士(船戸明)の「本業ブログ」にようこそ。

 公認会計士の二次試験を受験後、1年間、専門学校で簿記の講師をする機会がありました。もう30年近く前のことですが、そのときの経験が、仕事だけでなくあらゆる面での原点になっているような気がします。

 講師ですから、授業を組立て、説明内容を考え、受講生に理解してもらわなければなりません。自分が受講したときの講義を思い出しながら、テキストを参照し、板書の内容を考えていく。

 実際に授業に臨むと、受講生の表情が講師への信号です。話が通じて理解が深まっていると、受講生の集中力も高く、顔は紅潮し、うなずいてくれる場面が多い。これは青信号。上の空の表情をしていたり、居眠りをする受講生が出てくると、黄色信号。さすがに赤信号になることはなかったように思いますが、黄色信号を見失わないようにしなければなりません。放置すれば赤になる。緑に変えるために、板書を変えたり、別の言葉で説明してみたり、関係のない雑談を紛れこませたり。

 もちろん、新型コロナウイルスなどなかった時代。マスクをしている受講生などいませんでしたので、その表情がいろんなことを教えてくれました。

 今も同じです。研修の講師をするときも、顧問先に行って経営者の方と話をするときも、実務の処理について担当者の方と話をするときも、はたまた子どもと会話をするときも。深く意識をしなくても、気づいたら、常に表情の変化を追いかけているような気がします。すべての気持ちが言葉になるわけではありません。表情は言葉以上に雄弁なのではないかと。

 特に子どもの場合、できると思っていなかったことができるようになったときの、パッと明るくなる表情は、それはそれは見事です。あるいは、考えてもいなかった発想を呈示されたときの「そういう考えもあるのか!」という表情は輝いている。何かを発見する。自分の成長を感じられる。ここに自分の居場所がある。そう実感したとき、表情は明らかに変わります。逆に、そうなっていない場合に、表情は曇る。その変化に敏感でありたいと思っています。

 今回の東京出張。幸いなことに、たくさんの方と話をする機会に恵まれました。仕事の話はもちろん、定期的に集まっている読書会でワイワイ話したり、ふらっと入ったお店の方と話しこんだり。会って話ができる。もうそれだけで、こちらの表情も緩んでいたのではないでしょうか。「楽しくてしょうがない」。ある方が仕事について語った言葉が深く印象に残っています。体力的にも精神的にも楽な仕事ではありません。でも、接する方の表情の変化を見られるのが嬉しいのだと。胸を張って「楽しくてしょうがない」と言えるよう、また新しい1日が始まります。




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