【対話】自分がやってみる | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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こんにちは。
税理士・公認会計士(船戸明)の「本業ブログ」にようこそ。

 先日、中学校の卒業式に参列しました。とあるお父さんとの会話で反抗期の話題に。中学生や高校生ですから、自我が確立していく一方で親からの干渉もまだ多く、その狭間で大なり小なり、子どもたちの中には反抗心が出てくるものでしょう。

 中学生になったら、もう「こうしろ」「あれをしろ」とは言わない。挨拶しろ、は小学生までの教えだと思います。「○○しろ」と言いたくなったら、言葉で言うのではなく、親が実践すればいい。挨拶だって、親が頻繁にしていれば、子どもも「そういうもの」と感じるはず。「○○しろ」と言う背景には「言わなければ○○しない」という前提があり、その前提が子どもを苛立たせるのだと思います。

「先ず隗(かい)より始めよ」。よく目にする言葉で、辞書ではこう解説されています。「事を始めるには、自分からやりださなければならない。人に言いつける前に自分が積極的に着手せよ、という意味」(三省堂)。昨日の日本経済新聞でも、デジタルトランスフォーメーション(DX)との兼ね合いで、経営者が率先するという話題が紹介されていました。

 ITへの理解がない経営層では話にならない。DXという流行に乗って部下に丸投げするトップもいる。それではダメだという文脈で、自ら動き「ITパスポート」を取得したのがファンケルの社長です。「社員教育に使いたいという幹部の話を聞き、「それならDXを推進する自分がまず取ってみよう」と思い立った。技術的には基礎レベルの資格だが専門用語や略語も多く、「覚えた先から忘れることもあった」と笑う。約3カ月間、土日に参考書を読み込んで受験し、一発で合格した」(27日、日経)。

 言葉だけでなく行動を伴うことで、いかに本気かを示すことができます。ファンケルでは、役員や管理職、一般社員でも資格取得が進んでいるのだとか。もちろん、資格だけでどうにかなるものではないでしょうが、経営層の姿勢が見えるだけでも、社内の空気は大きく変わるはずです。

 もう1つ、重要なことは、舌を1枚にしておくことでしょう。外向けには立派なことを言っていても、内向けの行動が伴わなければ、説得力がありません。パートさんも含めて従業員一人ひとりが会社には大事だ、と説いた社長が喫茶店で店員さんに威張っていたら、「言っていることとやっていることが違う」。二枚舌にならないために、相手が誰であっても自分の態度をぶらさない哲学が必要なのだと思います。

 そのために本を読む。そのために人の意見に耳を傾ける。そのために自分で考え自分で決める環境に身を置き続ける。先ず隗より始めているか。常に自問し続ける必要がありそうです。




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