【閃き】答えと問いかけ | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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こんにちは。
税理士・公認会計士(船戸明)の「本業ブログ」にようこそ。

 新聞休刊日は、第2日曜日の翌月曜日。そう思い込んでいたので、1月2日の新聞が休刊とは思いつきませんでした。毎朝、走った後、コンビニで新聞を買うのですが、昨日は店頭に並んでいない。お昼前、コンビニ数軒を回っても、どこにもない。それでもまだ気づかないとは間抜けな話です。

 おかげで、1日の新聞に入っていた「元旦第二部」を読むことができました。普段、第二部が入っていても殆ど読みません。朝刊だけでお腹いっぱい。それ以上、活字を見る気がしなくなるのでしょうか。

 その第二部に「AIアート 脅威か共創か」という記事がありました。「大きな円形の窓から差し込む日の光が、舞台にたつ人々の姿をくっきりと浮かび上がらせる。歌を歌っているのだろうか。光を浴びて金色に輝く空間は、劇的で幻想的だ」(1日、日経第二部)。

 新聞には作品の画像もありました。ほーっと見とれますが、人が描いた作品ではなく、画像生成AIサービスによって描かれ、アートイベントで優勝したそうです。別の漫画原作者は語りました。「話を作れる人は、絵が描けなくても画像生成AIがあれば漫画が作れる。絵が描ける人も、面倒な作業をAIに任せて効率化を図れる。馬が人間の行動範囲を広げたように、AIは人の可能性を広げるもの」(同)。

 では、何でもできるかといえば、そうでもない。「例えば「散らかった部屋」の画像を生成しようとすると、ごみのようなものは描かれるが、ペットボトルの空やお菓子の袋など具体的なものは描かれない」(同)。ペットボトルも袋も、それ自体はゴミではありません。床に転がっていればゴミだろうと想像する。棚に並べてあれば何かの基準で収集しているのかもしれない。冷蔵庫に入っていれば飲む前の新品でしょう。ゴミか、ゴミでないかの区別は、人によっても違います。ある人が大事に集めているカードが、別の人にはガラクタにしか見えないこともある。

 デザイナーは語っています。「AIは1を100にするのは得意だが、0から1を生む出すのは得意でない」(同)。

 感情を持たない。解釈しない。意義を理解しない。表現できないものを表現できない。そういった部分は人間ならではにしろ、とはいえ、AIは0を1にすることも時間をかけて学んでいくのでしょう。1を100にする作業はAIに任せるとして、1を「-1」にしたり、「あ」にしたり、「α」にしたり、法則性なく可能性を広げ、「-100」「100あ」「100α」に解釈する自由は人間の役割ではないでしょうか。

 第二部の1面には、一見水彩画に見える海とヨットを描いたアート作品が掲載されていました。アクリル絵の具を水を含ませた綿布にしみこませているのだとか。作者は語っています。「図像としてだけ眺めるのではなく、画面からしみ出す雰囲気を味わって、風の音に耳をすませてみよう。ヨットがどこに向かおうとしているのか、季節や時間も想像してみてほしい。美術は「答え」ではなく、「問いかけ」である」(同)。

「美術」は、いろんな言葉に置き換えられるはず。「税理士」にも「人生」にも「ブログ」にも。いや、文末は、「答えでもあり、問いかけでもある」と言い換えたいと思います。




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