【対話】物語を語る | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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毎朝4時起き、スポーツと読書が大好きな税理士/公認会計士がお送りする税務・会計に関する本業ブログです。
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こんにちは。
大阪南船場の早起き税理士・公認会計士(船戸明)の
「本業ブログ」にようこそ。

 先日、東京からやって来た知人に会いました。時間があるので、近鉄電車に導入された新しい特急「あをによし」に乗るのだとか。「さぁ三都へ。 くつろぎの歴史旅。1300年前の歴史・文化を感じられる列車で、大阪・奈良・京都の魅力を存分に味わう。ゆったりと、いにしえの歴史に思いを馳せる旅へ、 出かけませんか」(近鉄ホームページより)。

 無事、乗ったでしょうか。どんな物語のある列車だったのか、ぜひ、感想を聞かせてほしいと思います。どれだけ豪華な列車でも、さすがに大阪-奈良-京都、という月に1度(部分的には週に2度)は通る路線を走るだけの特急に乗ることはないでしょう。

 先日、久しぶりにお会いした顧問先の経営者の方。とある観光地域全体で「月」をテーマの誘致活動をしているのだとか。旅館にとっても、飲食業にとっても、確かに太陽は日中ですが、月は夜。宿泊や飲食や買い物など、地域全体での活動を盛り上げていこうという趣旨でしょう。満月の夜など、人気が出るでしょうね、といった話をしました。

「一月たてば月は死んでいくわけですけどその次の日には、また新しい月として甦ります。人間の一生を、月は一か月ごとに繰り返し繰り返し見せてくれるわけです。生まれては死んでいく人類の姿を、月は一か月ごとに明らかに見せてくれます。在るということと無いということの不可思議さ、そのことを一番典型的に見せてくれているのが月の満ち欠けだと思うんですよね」(『新装アニミズムという希望』野草社、P.263-264、山尾三省さん)。

 詩人ほどの感性は持ち合わせていませんが、月の満ち欠けに生きている実感を覚えたことは何度かあります。太陽と違い、出て入る(沈む)だけでなく満ち欠けという変化が加わる月には、大きな物語があるでしょう。

 かつて事務所便りを発行していたとき。名品に惹かれて、その経営者に会いに行き、話を聞かせてもらう機会がありました。皆さん、商品やサービスへの思い入れが、物語になっています。

 富士山の形をしてビールを注げば雪化粧(泡)。そのグラスの値段は3776円です。四万十川ほとりにある酒蔵でつくっている栗焼酎。山で寝かせて熟成させる時間は40010時間なのだとか。

 何度か引用している山崎努さんの「私の履歴書」。毎回、面白いのですが、今日、ある役柄での台詞が紹介されていました。「ただ飯を食らい、予定をこなし、習慣ばかりで一日を埋め、下らねえ自分を軽蔑することも出来ず、俺が生きてて何が悪いとひらき直り、魂には1ワットの光もねえ。そんな奴が長生きしたって、なんになる」(25日、日経)。魂に小さな光を灯しながら、物語のある道を歩んでいきたいと思います。




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