【閃き】新しい世界 | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

毎朝4時起き、スポーツと読書が大好きな税理士/公認会計士がお送りする税務・会計に関する本業ブログです。
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こんにちは。
大阪南船場の早起き税理士・公認会計士(船戸明)の
「本業ブログ」にようこそ。

 あるスポーツ選手が、報酬の一部をトークンで受け取る。そんな話を聞いて、はて、トークンとは何だろう、と調べてみました。

「トークンとは、一度しか使えないパスワードを1分ごとに生成し、液晶に表示する小型の電子機器です」(ゆうちょ銀行ホームページより)。ワンタイムパスワードで、仮に盗み見られても安心だ、と。それは分かりますが、そのパスワードを表示する電子機器で報酬を払うのか。

 そこから、しばし迷走。ようやくたどり着いたのが、次の解説です。「仮想通貨の基幹技術である「ブロックチェーン」でも、トークンという言葉がよく使われます。この場合のトークンは「仮想通貨」などとほぼ同義で使用されることが多く、……ワンタイムパスワードを生成するためのトークンとはまったく異なるものです」(三井住友カードホームページより)。

 毎朝読む日本経済新聞。半分以上は広告で、「読む」と「眺める」が半々ですが、中でも楽しく眺めているのが書籍広告です。昨日の紙面で紹介されていたのが、『メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」』(光文社新書)。言葉の定義も書かれており、「現実とは少し異なる理(ことわり)で作られ、自分にとって都合がいい快適な世界」なのだとか。快適かもしれないけれど、危険でもありそうだ。その辺りも解説されているでしょうか。

 その後、少し席を立ち、しばらくして新聞を読む態勢に復帰しました。目に留まったのが「マイクロソフト巨額買収 メタバース覇権へ布石」という記事です。メタバースって、どこかで聞いたぞ、と思いながら読み進めていたのですが、そうか、さっきの書籍広告じゃないか、と気づきました。

 記事では、巨大な仮想空間と説明されていましたが、「(今後生まれる)多くのメタバースを支える強力な生態系をつくる」(20日、日経)というマイクロソフトCEOの言葉をどう理解すればいいのか、未だ、よく分かっていません。

 税理士の仕事で言えば、申告書や申請書の提出は、電子で行なうことが主流になりました。国税庁の発表によれば、法人税申告の88.4%が電子申告です(20年度実績)。確かに、法人税の世界で紙をやり取りすることは、ほぼなくなりました。とはいえ、導入したのはたかだか3年ほど前で、世間の動きに10年は遅れてしまったと思います。今思えば、何をもたもたしていたのでしょう。新しいことへの恐怖だったのか、惰性が強く働いたのか。

 仮想通貨という意味でのトークンであれば、税務上の扱いは手当てされています。時代は動き、その時代に極力迅速に対応していくのが税務の世界。「仮想空間が人と交流したり商取引したりする新しい生活空間」(20日、日経)になれば、やりとりされるのはトークンでしょうか。そのとき税務はどうなっているのでしょう。もたもたしないよう、関心だけは高めておきたいと思います。




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