こんにちは。
大阪南船場の早起き税理士・公認会計士(船戸明)の
「本業ブログ」にようこそ。
日曜日の毎日新聞。
楽しみは、作家の高橋源一郎さんが答える「人生相談」です。
相談者に厳しい。
いや、正確には、優しい。
表面的な優しさに頼らず、
より俯瞰的な視点から言いにくいこともズバッと指摘します。
昨日(2019/8/11)の相談は、
「1歳息子の命名を後悔」という内容でした。
長男の命名にあたり、
名前への意識が出すぎて悩み続けた。
妻が好きといった漢字を含む名前に決めたが、
自分の名を1字含むとか、両親に決めてもらうとかすればよかった。
他人の子の名前にしか思えず、育児に自信が持てないと。
読みながら、は?、と思うような質問でしたが、
それは高橋さんも同じだったようで、
その答えは、こんな書き出しから始まりました。
「本気でそんなことを考えているんですか? 失礼を承知で申し上げますが、あなた、救いようがないですよ。ただただ、奥さまや子どもたちが気の毒です」。
うんうん。
その後、高橋さんはご自身の話をします。
奥様が体調を崩され、
ほとんど1人で育児をした時期もある。
「数年間は布団で寝る余裕もありませんでした。アトピーがひどくて眠れずに泣く2人の子どもを抱いて一晩中立っていたこともあります。何度もね」。
育児の大変さを、
大変と言わずに語る言葉。
「可愛いと思う余裕なんかありませんでした。っていうか、名前なんか忘れてましたが」。
高橋さんの言葉に説得力があり、かつ嫌味がないのは、
すべてご自身の経験に基づいているからだと思います。
メールマガジンの文章で採用しているルールの1つが、
自身の経験や感覚、実感を語ること。
そのお手本のような文章に、いつも感じ入っています。
最後に高橋さんは言います。
「大丈夫ですよ。仕事があっても、子育てできます。寝なくても死にません。妻たちはみんなそうやって子育てしてきたんですから。「他人の子の名前にしか思えない」のは、あなたが親として、まだ何もしていないからです」。
あまりに明快だったので、
小6の次男に話して聞かせました。
「相談した人、きずついてるで」
確かに。
相談者がどう感じるのか。
高橋さんが語るからこその言葉を、受け入れてくれているといいのですが。
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