【解説】1年分は13か月分 | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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こんにちは。
大阪南船場の早起き税理士・公認会計士(船戸明)の
「本業ブログ」にようこそ。

 Aさんの、
 2018年1年分の月別給与金額を教えてください。

 ある会社で、経理事務を担当されている方に、
 そうお願いしました。

 エクセルにまとめてくださった表は、
 次のような形式です。

 2017年12月分 1月支給  ○○円
 2018年1月分  2月支給  ○○円
 2018年2月分  3月支給  ○○円
 2018年3月分  4月支給  ○○円
 2018年4月分  5月支給  ○○円
 2018年5月分  6月支給  ○○円
 2018年6月分  7月支給  ○○円
 2018年7月分  8月支給  ○○円
 2018年8月分  9月支給  ○○円
 2018年9月分  10月支給 ○○円
 2018年10月分 11月支給 ○○円
 2018年11月分 12月支給 ○○円
 2018年12月分 1月支給  ○○円

 この会社の給与は、末締め翌月払い。

 つまり、上の表は、
 締日と支給日のどちらも考慮した「2018年分」で、
 全部で13か月分の数字です。

 法人税で使うのは、
 締日を基準とした給与。
 上の表では左側の「何月分の給与か」が重要です。

 12月決算の会社で、
 費用に計上する給与は、1~12月分ですので。


 一方、給与を受け取った人の所得税で必要なのは、
 支給日を基準とした給与。
 上の表では右側の「何月に支給した給与か」が重要です。

 所得税の2018年分確定申告で認識する収入は、
 あくまで支給日(=受け取った日)が基準。

 法人税と所得税で、
 必要な給与が1か月ずれることになるのです。


 エクセルの表を見た瞬間、
 うわっ、すごい、と私は深く感心しました。

 特に13か月分のリクエストをしたわけではありません。
 でも、どちらが必要か、判断ができなかったので、
 どちらにも対応できるよう、数字をまとめてくださいました。

 こういう事務の方がいる会社は、
 少し幸せなのだと、私は思います。




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