こんにちは。
大阪南船場の早起き税理士・公認会計士(船戸明)の
「本業ブログ」にようこそ。
今年の10月1日。
消費税率が10%に上がる予定です。
食料品に対する軽減税率も導入される。
いや、直接その話ではないのですが。
たとえば、
会社内で毎月経営会議をしているとして。
経理部長に、こう聞きました。
「消費税率引き上げへの対応策は会議で検討・共有していますか」。
すると、経理部長は、こう答えました。
「前月の会議では話題に出ませんでした。
今月の会議で話題にして、確認してみようと思います」。
よどみなく、すらすらと。
同じ会議に出ている営業部長に、こう聞きました。
「複数税率の影響について、会議で議論していますか」。
すると、営業部長は、こう答えました。
「消費税率引き上げや軽減税率対応について、私は存じ上げません」。
声を震わせるくらいに、強い口調で。
この2つの答え(仮定です)。
実は共通していることがあるように感じます。
それは、自省しないこと。
そして、自分の責任を回避すること。
経理部長の役割として、
当然、消費税対応を自ら話題に出し、
全社的に必要な対応を主導しなければならないはず。
前月の会議で話題に「出なかった」という事実ではなく、
前月の会議で話題に「出さなかった」自分に落ち度はないのか。
その自省の無さが、よどみない口調に現れていました。
そして、今月検討すると。
責任回避の完璧な口調だと思います。
後者の営業部長も責任回避の典型でしょう。
自分の仕事の範囲を守る。
その枠からはずれることは、自分には関係がない。
少なくとも、責任はない。
その意識が、強い口調に現れています。
いや、もちろん、責任の範囲はその通りなのだと思います。
でも、問題があることに気づいていながら、指摘しようともしない。
そういう自分の態度に責任を感じない。
口調こそ違えど、
責任回避が骨身にしみた人との対話は、骨が折れるものです。
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