こんにちは。
大阪南船場の早起き税理士・公認会計士(船戸明)
の「本業ブログ」にようこそ。
先日、とある経営者の方とお話していた時のこと。
こういう人を対象に、こういう人が来てくれるようなお店を開きたい。
そんなお話がありました。
お店のターゲットとなる顧客層、年齢層、性別。専門用語は不案内ですが、マーケティングなどでは、よく語られる話題なのだと思います。
どういう方に来てほしい。
どういう方に向けたサービスを提供したい。
もちろん、そういった想いを持つことや、その想いのもとに具体的なメニューを構築することは大事なことでしょう。
よく言われる「専門分野を持つ」ということも同じかもしれません。自分の得意な専門分野を持つ。その専門分野に深い知識と豊富な経験を積み重ねることで、それを必要とする方のニーズに答えることができる。
その理屈を否定するつもりは、まったくありませんし、実際に特化された立派な仕事をされている方もたくさん知っています。
一方で、私はもう1つの見方をしています。それは、「特化は排除と表裏一体」ということ。
たとえば、ペット好きのオーナーが、ペット同伴可能の喫茶店を開業したとします。確かにこのお店、ペット好きの方には散歩がてらコーヒーが飲めるということで、好評を博すかもしれません。その一方で、ペットが嫌いというお客さんは、おそらく絶対に立ち寄らない店になってしまうでしょう。
私はそれが悪いと言っているのではありません。そうではなくて、特化する以上、その特化の「枠」に入れない人を排除する側面があることを認識しておくべきではないか、ということを言いたいのです。その枠外の人たちのことはあきらめる覚悟を持った上での「特化」が必要だ、と。
ペット可能のマンション・・・ペット嫌いの人を排除。
立ち食い蕎麦屋さん・・・女性やファミリーを排除(最近違うようですが)。
カプセルホテル
牛丼屋さん
・・・
数え上げればきりがありませんが、特化する(特化されたお店をつくる)ということは、言い換えれば、身内の集団をつくるようなもの。そこから排除される集団が出てくるのは必然と言えるでしょう。
その経営者の方にも、そんな話をさせていただきました。
繰り返しますが、それが悪いという意味ではありません。その覚悟を持った上で、言い換えれば、万人受けしたいという欲を捨てた上で、ご自身の得意分野を極める道も1つの選択肢だと思います、と。
もちろん、人に語っていながら、自分に言い聞かせつつ、煩悶する毎日ではあるのですが。
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