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君嶋麻耶 オフィシャルブログ -ambient - by Ameba

俳優・君嶋麻耶のオフィシャルブログです。

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『おい、目が死んでんぞ、目が』



高校生の時の話


担任の先生が私によく言った一言




『おかしいな~、昨日はちゃんと寝たんすけどねぇ』



全然不良ではなかったけど
すれていたおバカさん君嶋




『お前はよー、何で生きてんだ?あ?』



と、担任





『………?苦笑』






クラスが球技大会で優勝したりマラソン大会みたいのがあると
シュークリームとかアイスとか
何故かいつも甘いものを買ってきてくれたり


食堂でばったり会うと

『よーよー、しょうがねぇからシュウマイおごってやるよ』


母校には何故かシュウマイを単品で売っていて(20円くらいだったかな)


話かけてもいないのに
無理やりそれを3つばかり
私が食べていた蕎麦の横に差し出してくれる担任
(そのクセこっちが見てると『んだよ?あ?』って言ってくる)




『あ、マジすか、どうもっす《今思うと私のバカもいいとこだ》』




『お前はよー、目が死んでるからな、肉つけろ、肉を』


学ランが余ってる私


『…………(始まったよ)』




『お前よー、バンドはどうなんだ、バンドは?え?』



当時軽音部だった私




『あー、フツーに練習してますけどぉ?《話し方もフツーにしてくれ》』




『雑誌はどーなんだ、雑誌はよ?何だその頭』




当時からヘアカタをやっていた私




『どーって言われても特になくないっすかぁ?《本当にバカだったと思う》』




『だからお前は目が死んでんだよ。あ?俺の昔の教え子でよー………』



延々と語る担任



『あ、そうすか。へーハンパないっすね。それヤバいっすね。てかアレじゃないすか、アレ《……………》』




なんかんだ仲良かった(と思う)

私と担任


私はこのおっさんが嫌いではなかった
というより好きだったんだと思う
それは今も同じ




受験の時滑り止めにしか受からなかった時


『残念だったな、頑張ったのにな』


という他の先生に対し



『まーあんだけ授業中寝てたら当たり前だろが。え?』


と、担任(その時は元担任)


それでも最後は

『一つでも決まって良かったじゃねぇか、あ?』

と言ってくれた気がする




そんな担任が

個人面談だか学活だかに


『お前はよ、鈍感力をつけろ、鈍感力をよ、え?』


と言ったのを微かに覚えている




『なんすか、それ?』



『あ?鈍感力ってのはよー……』




担任がこの後何を言ったのかは全然記憶にない



多分当時の私にはよくわからなかったし
大してちゃんと聞いてなかったんだと思う


けど何を言ったのか
今なら少しわかる気がする




元気にしてるかな
あのおっさんは





その担任が受け持った友人
つまり私の当時のクラスメートと
これから飲みに行くのでそんな事を思い出した








今の私の目は
少しは生きてるでしょうか













後程