桐生 日本人初の9秒台へ自信 | エステシャンの朝のブログ

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 陸上のセイコー・ゴールデングランプリ東京(5日・国立競技場)に出場する主要選手が4日、都内で会見し、男子100メートルの新鋭、桐生祥秀(17)=京都・洛南高=が9秒台に自信をのぞかせ、記録達成へ「楽しむ」「後半の走り」という2つのキーワードを明かした。

 先月29日の織田記念国際で日本歴代2位の10秒01を記録。ジュニア(20歳未満)世界タイ記録で、日本陸連が定めた今夏のモスクワ世界陸上の派遣設定記録も突破した。「自分でもびっくりする記録が出た。ようやく心の整理もついて今大会に臨める」と自宅で映像を見直し、9秒台の走りを模索してきた。

 真っ先に挙げたのはレース後半の改善だ。「前半、中盤は良かったけど、後半に足が流れた。ゴールを意識しすぎて手前の10メートルで減速した」と分析。「真っすぐ(先を)見るというのが目標」と明かし、目線を上げてゴールを駆け抜けるイメージでタイムの向上を狙う。

 精神面も重視。「いつも楽しく走ったらいい記録が出るんで、楽しく走ろうという気持ちで走る。リラックスして走れば好記録が出るかも」。海外勢とのレースは初めてだが、会見でも堂々としたもの。気負いや緊張もなく、本番が期待される。

 対戦したい海外選手を聞かれ、9秒58の世界記録を持つウサイン・ボルト(ジャマイカ)を挙げた高校3年生。9秒台突入は目標への第一歩だ。「織田記念よりいいタイムを出したい。気合を入れて頑張る」と積極的に夢の大記録を狙う。

 ◆桐生 祥秀(きりゅう・よしひで)1995年12月15日、滋賀・彦根市生まれ。17歳。京都・洛南高3年。小学時代はサッカーのGKで彦根市選抜入り。彦根南中1年から陸上を始め、昨年10月の岐阜国体100メートルでユース(18歳未満)世界最高の10秒21、11月には10秒19をマーク。175センチ、68キロ。家族は両親と兄。