お母さんが危篤といわれて

仕事を早引きして


16時に病院にかけつけて


おかあさんあったかくて

息をしていました

目もあかないし

はなせないけど

口はあいたままになってしまいましたが

鼻にさんそをいれて

途中うまく呼吸ができなくて手や足がバタバタしてなんどももがいていました


そのたびにお父さんがてを握って

おとうさんだよ

そばにいるから大丈夫だよっていってくれてて


くちにわたにお水を含ませたのをちょんちょんてしてのどが乾かないようにしてあげたりして呼吸が安定してました

てをにぎると

ぎゅってにぎりかえしてくれてて

お母さんもいきたい

いきたいっていってるみたいでした


お母さんの日記をみたら


いろんなことがかいてあって

生きたい

いきたい

感謝の言葉


野菜のこと


お友達のこと


子供のこと

孫のこともたくさんかいてあって


ぼろぼろないてしまった


強い口調で

もんくばかりいってたけど

誰よりも人が好きでさみしがりで愛情にうえてて

不器用なお母さん

これからもずっとだいすきです



看護婦さんも

バタバタしてうでや足にあざが出来たり

いたくならないようにあざができないように

ベットのさくにピンクのわたのカバーつけてくれました


お父さんが座りっぱなしで

寝れないと体がこわれちゃうので

病室のベットで横になっててもらい

私は

すぐそばの

畳のへやをかりてそこで

よこになってました


2:15に父から携帯のでんわ

看護婦さんが仮眠所に来て


急いで来て下さい


といわれて

びょうしつにいくとおかあさんは

もういきをしていませんでした


でとても幸せそうな顔をしていました


手もあしも

頭も暖かくてまだすぐいきかえって来てくれそうな本当に死んじゃったのかなってくらいあったかかったです


妹に連絡して

おかあさんとお別れして


病院の方々がおかあさんに着替えや消毒をしてくれてるあいだに


別の控え室で

そうぎやさんに連絡して

一時間後にきていただきました


しりあいから

亡くなって悲しみに浸る間に一時間

30分でご遺体だしてくださいとすぐいわれるから

事前に

葬儀やを

よやくしてあるなら早めにれんらくしといたほうがいいよ



っていわれていて


とても丁寧に

おかあさんをはこんでくれました


おかあさん

おかねのかかることきらいだったから

がんセンターに入院してすぐ8日目になくなり

皆とも最後のおわかれをさせてもらえて

完璧なおかあさんだったよ


ほんとうに

いままでありがとう


おかあさん

いまでも

これからもずっとだいすきです



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きょうはおかあさんのおそうしきにふさわしい

寒い

雪の降りそうな空です


天気もいいけど

こうしたグレーなどよーんとしたそらもすきです


さいごまで生きることを諦めなかった

周りにじぶんの弱さを一切見せなかったおかあさん

きょうはわらっておわかれしてきます

これは葬儀場の入り口に飾っておいたお母さんのスキューバの道具と水着と足ヒレ


葬儀は神社葬でやり
火葬場に行くとき

ずっと雪がふっていました

雪がお母さんの霊なのかな