久しぶりの例の彼女からの質問メール。


「傘を捨てて空を見上げた事があるか」


いつも傘を差して生きているのだと思う。


絶え間なく降る矢のような雨は、身を貫き、凍て付く雪は、その身を震えあがらせる。


そして灼熱の日差しは、容赦もなく心の潤いさえも奪うのだろう。


それらから、身を守るために、懸命に傘をさして歩いているのだと思う。


・・・それまでにして守っている我が身ってなに?


守ることに夢中になりすぎて、守るべき本質を見失っていないか。


守るべき自分が守らなければならない物をわからなくなっている。


そんな時、傘を捨てて、本当の雨に身をさらしてみたくなったりするのだろう。


ずぶぬれの猫になった時、こんなものかと思ったり、また更にいとおしさが沸き起こってきたり。


そんなたくさんの雨が降って、東京は本格的な秋の香りになりました。




夕焼けに「都庁」 の建物が、まるで「バベルの塔」 のように浮かび上がっています。


できれば、このまま傘を差さずに「雨上がりの夜空に」 身をおいて、いつまでも歩いていたい。


でも、また明日、しっかりと傘を差して歩いていく自分がいるのでしょう。


守るべき自分の大切なものを信じて。


それが大人というものだから。