やまぎです。
予め書かせて頂きますが、
⚠︎注意⚠︎
☆勢い任せに書き込んだため、文章がおかしい
☆絶望感に満ちたブログ
☆雑な考察と妄想に溢れている
以上の事を許せる方のみ読んでいただけると幸いです。
さて本題に入ります。
何故突然こんなブログを書き出したかと言いますと、
私、久しぶりにちゃんと賭博黙示録を読み返したんです。
日頃から読んではいたんですが、
「ここで誰がこのカードを出したから、後にこういう状況になって~」「ここでチョキが減ったからパーグーが動き、またチョキが流動し始めそして〜」「グー30枚買い占め、北見らからもらってパーが34枚、…で船井さんと闘うまでに3枚消費してどうしても奇数に〜」
…とかなんとか、上辺だけ!
限定ジャンケンの上辺しか見てなかったんです!!!
そりゃ状況把握は大事ですよ!!
でもそれ以上に、限定ジャンケンの本質を!うっすらとしか把握出来ていなかったんです!!!
これではまるで状況把握というより、赤いものを見て「あー赤い!」、お日様を見て「眩しい!」と言っていたようなものです。
恥ずかしいったら…もう…エスポワールで奮闘していたカイジくんや船井さんや北見や高田やキャップくんや岡林や石田さんやetc全員に申し訳が立たないですよ…
ごめんなさい。焼き土下座案件です。
今回久々にちゃんと読み込んで、そしてようやっと理解したんです
「限定ジャンケンでは、『生還に星4つ必要なリピーター』の存在がある限り、全員生還など最初から100%無理な話」
という事を…
……恥ずかしながら、そこをちゃんと理解していなかったんです。
馬鹿野郎っ……!!!!!
貴様ァ…!!何を読んでる……?!!
ふざけるなっ……!!!
…心の中で叫びました。
(こんな当たり前、何度も作中で言われていた、分かりきっていたことを ちゃんと理解出来ていなかったんです)
だってこれ、この船で一番の絶望ポイントじゃないですか。
「リピーターがいる限り、星三つ維持して全員生還は100%不可能」なんて……
カイジくんは別室から生還した後、このシステムの手のひらで、欲に振り回され、醜く奪い合うクズ共に、そしてこのクソッタレシステムに対して吼えたんです。
より多くの人間を別室送りにするために、『リピーターは4つ星が必要』という条件をつけて闘わせる。
リピーターは生還に4つ星が必要。
なので、星を3つ維持してカードを消費するあいこ作戦だけでは上がれないんです。
最初、船井さんはカイジくんに
「オレ含めリピーターが存在する」
「星は売れるから、100%安全なあいこ作戦で裏切り欲張るクズが出る」
という事は教えても、
「リピーターは生還に星4つ必要」
という事は最後まで教えなかった事にも、ようやく納得が行きました。
そんな事教えたら、あいこ作戦は成立しません。
(そもそもそんな事言われても、信憑性ないですよね。「オレはリピーターだ」と発言するのは 割と誰でもできるハッタリですし、リピーター自体が初乗船者にとっては未知の存在で、「あいつは帝愛側のサクラだ」などと適当抜かす事だって不可能ではない。)
星三つを維持してカードを全て消費してしまったら、船井さんは上がれなくなってしまいます。
そしてカイジくんも流石に怪しみます。
「あいこで全てのカードを消費してしまったら、生還に必要な星4つに届かないじゃないか」と。
(あいこ作戦で裏切らずカイジくんと共にカードを全て消費した後、星値暴落を見計らって星を買い占め上がる という戦略が、船井さんにとって一番安全だったのではとも思います。が…船井さんは最初から、星を荒稼ぎするつもりで行動していたので、上限一杯まで借りた金で星を買い占めるというのも船井さんらしくない。船井さんなら、より多くの利益を手に入れられる戦略を選ぶでしょう。)
船井さんは最後まで「リピーターは星4つ必要」という事実を伏せていたため、実は何度かかなり危ない橋を渡っているんですね。
例えば 紳士協定内での対戦時、買い占め派という立場を活かしたカイジくんが、キャップくんや高田ら3人と運否天賦のジャンケンをした時の事。
VSキャップくんでは一勝。
VS高田では一敗。
VSモブのお兄ちゃんでも一敗。
合計で一勝二敗です。
この結果、カイジくん古畑安藤らの星の数は合計5つになりました。
そしてカイジくんは、対戦相手を失った船井さんに対して、「オレたちの星の合計数を賭けよう」と勝負に誘います。
この時、船井さんの星は全部で9つでした。
やむを得ずカイジくんの提案に乗り勝負し、当然敗北…星を5つ失ってしまいます。
最終的に、船井さんは生還ギリギリの星4つの状態で終わります。
ですが、もしカイジくんが 船井さんとの勝負の前に、高田ら3人との対戦で2回以上勝利していたらどうでしょう。
この時点ではまだ、カイジくんは「リピーターが生還に星4つ必要」という事を知らなかったのですから、
「オレたちの星の合計、6つ賭けて勝負しろ」と要求したでしょう。
(7つ賭けてしまうと船井さんの星は2つになってしまうので生還できないと考え、カイジくんは7つ要求する事はなかったかと思われ)
なので、船井さんはある意味では運否天賦で生還したんです。
実はこのシーン、本当に危なかった…危なかったんですね…
船井さんが助かってよかった…本当に…
…しかし、カイジくんに負けた紳士協定の2人は星一つの状態に陥りました。
(高田らとの三回勝負は 何気に、作中で唯一 カイジくんが完全な運否天賦の勝負をしたシーンですね)
その後の星売買で上手く行った…とも考えにくいです。
「別室送りになってしまった」と紹介しているガイドブックもあるくらいですから、やはり助からなかった…と考えるのが妥当でしょうか…
ここで彼ら2人の負け(もしくはあいこ)がなかったら、船井さんは星を6つ要求されて助からなかったかもしれないんです。
(ここで「リピーターは星4つ必要なんや」と説得しても、今までの裏切り行為から、カイジくんは信用しなかったでしょう。運が悪ければ、船井さんはカイジくんと一緒に別室送りになっていたかもしれません)
あの船に乗って、内心では一番ヒヤヒヤ、気が張っていたのは 実はリピーターなのでは?
初乗船の債務者なら 一勝もせずとも船を降りることは可能ですが、リピーターは必ず1つは星を稼がなくてはいけません。
しかし、あの船で最初に配られる星の数は 初乗船者もリピーターも同じく3つ。
全体の星の数は増えません。限られています。
生還に星が4つ必要なリピーターが存在する限り、全員の生還は 最初から100%不可能なんですね。
つまり、リピーターは必ず誰か一人は殺さなきゃいけないというシステムになっているんです。
そこからは連鎖的に、人と人同士の星の奪い合い、実質殺し合い、命がけの椅子取りゲームに発展していくんですね。(帝愛からしたら美味しすぎるシステム)
借金帳消し、生還では足りず、欲かいてより多くの利を手に入れようという気持ちも生まれて当然ですし、そもそもそれ目的のヤマ師だって混じっているんです。
…で何が言いたいかと言いますと、
あの船に乗った人全員の生還は100%不可能
という事が最初から決まっている。
これがもう鬱になるほどしんどいのです。
所詮は全て帝愛の手のひらで起こっていること。
死にゆく債務者が多ければ多いほど帝愛は得するし、その為に卑劣なシステムを組む。
確かに、勝たなきゃ誰かの養分だ。
それを具現化したような船です。
「ほれほれ生きたければ殺せー!突き落とせー!奪えー!」
という声がどこからともなく聞こえてくる。
その為に、追い詰められた債務者達は「親から搾り取れば何とかなる」「親に払わせる」とまで言い出す始末。
(カイジくんは家族に手を出させない為に船に乗ったようなもの、ここのシーンは本当に憎悪に燃えた事でしょうね)
間違いなく地獄の船です。
利根川先生の言った通り、あの船は地獄です。
それから、最初に遠藤さんが ギャンブルクルーズについて解説している時、こんなシーンがあったんですが
希(い)望(みにつられてかき集められたクズどもが一夜…地獄の淵をさまよう修羅)の船
希望の船って…
………そういう事ね……
(詐欺…悪徳…いや…通り越してダジャレじゃねえか…!!)
久々に読み返して、ちゃんと理解できました。
普通なら1発目とは言わずとも、2、3回読み返せば当然のように気がつくような点ばかり書き殴ってしまいました。
お恥ずかしい話ですが、それ以上に、「自分はファンを名乗っておいて、こんな事をちゃんと理解せずに気づかずに読んでいたのか」と思うと悔しさで胸がいっぱいです。
まだまだ読み返す必要がありますね。
圧倒的猛省…!!!