- ヴァルキリープロファイル -咎を背負う者-
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CHAPTER 4 道標無きままに
オルーウェン要塞の軍本部へ行くと・・・
エーリス 「 これからどうされるのですか
ウィルフレド様。」
ウィルフレド 「 ・・・わからない。
少し心を落ち着かせる時間が必要だ。」
エーリス 「 それが戦乙女に始めて会われた感想ですか 」
ウィルフレド 「 ・・・ああ。」
エーリス 「 ・・・・・。」
ウィルフレド 「 父さんもあんなふうに戦乙女に連れられて・・・。
見えないところで俺に、
別れの言葉をかけてくれていたのかもしれない・・・。」
その時、誰かがドアを開けて、入って来ました。
フィオナ 「 先ほどは失礼しました。ウィルフレド殿・・・。」
ウィルフレド 「 ・・・・・・ 」
フィオナ 「 ホーン家のフィオナと申します。
兄の死に動転して、つい心にもないことを口にしてしまいました。」
ウィルフレド 「 いや・・・。」
フィオナ 「 おかげで無事に兄を連れ帰ることができました。」
ウィルフレド 「 無事じゃないだろ・・・。」
フィオナ 「 ・・・そうですね。」
ウィルフレド 「 ・・・・・・。」
フィオナ 「 それは、女神の羽
・・・貴方もお仲間を 」
ウィルフレド 「 ・・・昔のことだ。俺は父を奪われた・・・。」
フィオナ 「 ・・・お父上は、さぞ武術に秀でた立派な方だったのですね。」
ウィルフレド 「 死んでしまえばそんなことは関係ない。
父に望むのは、名誉よりも生きていることがすべてだ。」
フィオナ 「 ・・・兄の死にざまは、
部門に名高いわがホーン家の名に恥じない立派なものでした。」
ウィルフレド 「 それは良かったな。」
フィオナ 「 貴方は戦乙女に選ばれる栄誉を理解するべきです。」
ウィルフレド 「 貴女も泣いていたじゃないか。」
フィオナ 「
・・・この先、ホーン家の兄妹として
ともに戦えぬことを嘆いたまでで、死を悲しんだのではありません。」
ウィルフレド 「 ・・・・・・。
どの道、俺には関係のないことだ。」
フィオナ 「 ・・・すみません。
兄の死を看取って頂いた恩人に言葉が過ぎました。
もしよければ、葬儀に参列して頂けませんか 」
ウィルフレド 「 ・・・俺が 」
フィオナ 「 貴女はバルマー兄上と考え方がよく似ていらっしゃる・・・。
ぜひお運び下さい。」
軍本部を出ると、ワールドマップに、
『常夜の森』と『騎士都市グレンセン』のシンボルが出現しました。
to be continued ・・・