今回は先に行われたW杯と昨シーズンの欧州主要リーグを元に、現在のGKを除く各ポジションのトレントとそこから浮かび上がる今の日本に足りないもの。これを考えていこうと思う。

まずCDF
これまではそこまでスピードが求められず、どちらかと言うと体の強さを求めることが多かったポジションですが、近年の「足の速い選手」という一つのトレントが産まれたことで、そういった選手にある程度付いていける足を持った選手を使う傾向が出てきています。具体例で言うとチアゴ・シウバ(ブラジル代表・ACミラン所属)、セルヒオ・ラモス(スペイン代表・レアルマドリー所属)等ではないでしょうか。そういった意味でも1対1の局面でいともかんたんに振り切られる中沢の様な選手ではなく、もう一人トゥリオの様な選手を使うべきではないのでしょうか?

次にSDF
このポジションは及第点を付けられるかと思います。
トレントとしては「攻めあがれる」サイドバックダニエル・アウベス(ブラジル代表・バルセロナ所属)、マイコン(ブラジル代表・インテルミラノ所属)等でしょう。そしてこのポジションが及第点と思う理由として、サイドバックが攻め上がれる要素の一つとしては足の速さが必要となります。長友は今W杯でそれを証明しましたし、最終的には駒野だったものの内田も日本にはいると考えると、及第点は付けれます。しかし日本のサイドバックの多くに言えることですが、基本的に足が速くても身長が低く、当たり負けが非常に多い選手が多く見られます。その弱点ともなりかねないポイントを付かれた際どうするかが今後の課題となるでしょう。

次にDMF
このポジションの場合完全に汗かき役となるのではないでしょうか?最近ではアンカーという言葉が使われるようになりましたが、マスチェラーノ(アルゼンチン代表・リバプール所属)やガットゥゾ(イタリア代表・ACミラン所属)の様な選手が具体例となります。それに比べ確かに危機察知としては阿部も良くやったと思いますが、さすがに当たりに弱すぎる印象があります。その点をどうするかが課題でしょうか。

次にCMF
今W杯では長谷部と遠藤が務めていたポジションです。そしてこのコンビの場合十分な点を上げれていると考えています。具体例としてはオールラウンドにしっかりした働きが出来、足も速いイニエスタ(スペイン代表・バルセロナ所属)やランパード(イングランド代表・チェルシー所属)、ジェラード(イングランド代表・リバプール所属)のタイプと、レジスタとしての仕事をこなすピルロ(イタリア代表・ACミラン所属)セスク・ファブレガス(スペイン代表・アーセナル所属)があげられ、前者を長谷部が、後者を遠藤がしてたと考えると、十分な働きではないかと考えられます。

次にSMForWING
今回は松井とFWである大久保が務めましたが、テクニシャンの松井とスピードのある大久保この両名を足した様な選手が現在のトレントとなっている様に思われます。クリスティアーノロナウド(ポルドガル代表・レアルマドリー所属)リオルネ・メッシ(アルゼンチン代表・バルセロナ所属)等ですね。さすがにこの両名と他を比べるのはどうかという意見もでそうですが、トレントですのでこう書かしてもらいました。

次にOMF
このポジションは今回は使われませんでしたが、従来のファンタジスタと呼ばれるようなタイプの選手ではなく(中村をファンタジスタだとは毛程たりとも思えませんが)近年では足もある選手が重宝される傾向にあります。従来のファンタジスタタイプと言えば、ロベルト・バッジョ(元イタリア代表)ジディーヌ・ジダン(元フランス代表)らとなり、さほど足の速い印象はありませんが、近年ではカカ(ブラジル代表・レアルマドリー所属)スナイデル(オランダ代表・インテル所属)こういった足もある選手の躍進が多いです。そう考えるともしトップ下と言われるこの司令塔のポジションを任せられるのは本田しかいないのではないでしょうか?

最後にFW
この場合は2TOPなのか、1TOP2WINGなのかにもよりますが、どちらでも使えるのがこれまで強調してきた「足」ではなく、「当たり」に対する強さとなります。ポストプレーの巧い選手というのが一番のトレントとなっているのではないでしょうか?ズラダン・イブラヒモビッチ(スウェーデン代表・バルセロナ所属)ルーニー(イングランド代表・マンチェスターユナイテッド所属)ディエゴ・ミリート(アルゼンチン代表・インテル所属)等ですね。そして2TOPの際は嗅覚のするどい点取り屋フィリッポ・インザーキ(ACミラン所属)等の選手が使われることが多いのではないかと考えます。そういった意味で、後者の森本に前者の選手を育てる必要があるのではないかと思えます。

これらを踏まえ今後の代表がどうなって行くのかを見ていくと楽しめるのではないかと思います。



P.S
それでも私はイタリア代表を応援し続けますが・・・・・・・w
まずはじめに日本代表、以前から代表を応援していた方々に謝らねばなりません。
本当に申し訳ありませんでした。
まさか日本代表が2勝もするなんて思ってなかったですし、まさかグループリーグ突破するとは・・・・・・・・。
以前グループリーグ組み合わせが決まった際に書いたことについて謝罪せねばならなくなりました。

では何故日本代表がここまでこれたのか。確かに代表が本大会で調子を上げてきているのも事実ですが、それも踏まえ何故ここまでこれたのかについて、代表外部からの影響が強かったと思います。その理由は『初戦がカメルーン戦だったこと』これに尽きると思います。これは日本がカメルーンに勝ったからという理由ではなく、カメルーン代表内でごたごたが起こっていたからではないのかということです。大会直前に起きたカメルーンの英雄ロジェ・ミラ氏のエースエトーに対する発言でチーム内にごたごたが起き、終いにはエトーがW杯を辞退する騒動まで起こるという始末。結局は代表チームに再合流したもののベストコンディションには程遠く、更にチーム全体もごたごたの影響からか覇気を感じれず日本に完封負けを喫するという結果に終わったわけですが、これが日本代表の大きな自信となり、その後の結果となったのではないかと思っています。

ここまで日本代表の話をして来たのですが、実はここまで書いておいて今更ですが私は日本ではなく別のチームをずっと応援してきました。語弊となるかもしれないので先に補足しておくと、日本は日本で応援はしていましたがそれ以上に好きな代表チームがあるということです。さてその私の応援していたイタリア代表ですが、決勝トーナメントに出れずという結果に終わってしまい残念です。しかしこれは起こるべきして起こったことではないのかとも思っています。クラブレベルでは良い若手が育ってきているものの、結局名門と言われるBIG3では使われずじまい。唯一しっかり使われている選手と言えばマルキジオくらいではないのでしょうか。そしてそのことからかBIG3+1から多めに選ぶ傾向のある(特にユーベ)リッピですが、結局選ぶべき選手を見誤ったのではないかと思ってなりません。
例えば私はミラニスタのためあまり批判したくない選手ではあるのですが、今回のリーノ(ガットゥーゾ)は怪我の影響でリーグ戦に出遅れ、復帰してもアンブロジーニにポジションを奪われたままだったためあまりにも試合勘という点で不足していた選手だったわけです。
こういった選手の選考ミスや、今回選ばれた若手~中堅どころの選手の国際経験の足りなさなどなど、今回の代表は何かW杯の選手選考を今からしますよと言わんばかりのメンバーだった気がしてならず、そういう意味でも負けるべくして負けた大会だったと思います。

話を日本代表に戻して、これから先どこまで勝ち進めるか分かりませんが、出来ることなら少しでも勝ち進んでいって欲しいものですね。


P.S
日本-デンマークの試合で日本のゴール以上にミラニスタであることからか、以前ミランでスーパーサブとして活躍していたトマソンの勇姿を久々に拝見し、非常に嬉しく思ったりもしてました。日本代表応援しろよって話ですよね・・・・・・・・。
スポーツニュースなどでご存知かと思いますが、つい先日ワシントンナショナルズのマイナーでトッププロスペクトだったストラスバーグ投手が鮮烈なデビューを飾りました。日本は終速、アメリカでは初速で球速を測るため、MLBの方が球速は出ると言われますが、それでも160超えのストレートなど早々投げれるものではありません。投球スタイルや投球内容を今更ここで書く必要は感じませんので、そこは省かせて頂きますが彼は新人選手として至上最高額の契約金で入団していたこともあり全米が注目していました。それがはっきりと分かるデータとして、普段ほとんど人の入らないナショナルズのホームであるナショナルパークが満員御礼になったことや、アウェイでナショナルズ以上に客入りのないインディアンズの本拠地プログレッシブパークの客入りの多さが彼への注目を物語っていました。
さて冒頭で今話題のストラスバーグ投手に対しスポットを軽く当ててみましたが、今期は例年にもまして新人王争いが激しい年となるでしょう。ストラスバーグ同様デビューを今か今かとファンから待ち続けられ、満を持して今期開幕からスタメンとして出場を続け、驚異的な成績を残している新人ジェイソンヘイワード。近年ではありえないドラフト指名選手をマイナーで1年間体を作らせるということをせず、開幕から一軍でローテを守りとおしているマイク・リークなどなど。様々なトッププロスペクト(有望な若手マイナー選手)の台頭が目立っています。
何故こんなにいとも簡単に新人が出てくるのか。それを今回は考えようと思います。
そもそもMLBのドラフトとフリーエージェントの質からこの結果が来ていると考えられるかと思いますが。一つ頭において置いて頂きたいこととして、MLBではFA選手を多数補強するチームからはなかなか新人王が出ないということです。これはドラフトとFAのMLBにおける密接な関係からくるところでもありますが、MLBのドラフトはまず完全ウェーバー制となっております。しかしMLBでは1巡目だけではなく、各巡りで総チーム数以上のクジが引かれているのです。少し不思議に思ったり、言っていることが分からないとお思いの方もいると思いますが、実はMLBではFA選手にランクが付けられており、FAで選手を放出したチームには各ランクに見合った順位で、更に指名権が追加で与えられるのです。これが貧乏球団と金満球団の間を埋める制度の一つでもあるのですが、FAで選手を放出すればするだけ有望な新人を獲得しやすくなる。更に完全ウェーバー制である。この2つの理由がMLBでトッププロスペクトが台頭しやすい理由ではないか。そんな風に私は考えております。