二十四節氣の七十二候の雑節の一つ。
夏至から数えて11日目
(2024年は、7月1日)
日本の移りゆく繊細な季節の変化を、雑節を通して感じられるように暦の中に作られたのだとか。
半夏生は、この日までに田植えを終わらせましょう、という大切な目安だそうです。
この日に降る半夏雨といい、田んぼの神様が田植えが終わり天に昇っていく時に降る雨とも・・
農作業もひと時の休息
この頃から梅雨も明ける地域もちらほら・・。
夏至の末候
半夏生(はんげしょうず)
半夏生は雑節ですが、唯一、七十二候から取られた名だそう。
半夏とは、「烏柄勺」からすびしゃく というサトイモ科の植物です。
葉の一部が白く変化する、半化粧 からきたという説もありました。
球茎の皮を干したものは、漢方の生薬になるそうです。
半夏は、ドクダミ科 半夏生属。
半夏が薬効いっぱいなのは、ドクダミの仲間だからなのですね…
この時期、ドクダミをたくさん見かけます。
厄介者と思われたりするようですが、薬効がいっぱい。私たちに必然だから、たくさん生えているのかも…と思っています。
( *´艸`)
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半夏生に頂く食べ物
おもち
半夏至餅 はげっしょ
奈良県のある地域では、もち米と小麦で作ったお餅にきな粉をまぶして頂くそうです。
焼餅
関東でも、小麦ともち米をついたお餅を頂くようです・・が、私は食べたことありません。
今年は作ってみようかしら・・
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半夏生鯖(はげっしょさば)
脂ののった美味しい鯖が水揚げされる福井県では、鯖を丸ごと焼く焼き頂くそうです。
暑い夏を乗り切るスタミナ源として、越前大野の領主さんが配ったのが始まりだとか。
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うどん
うどんの有名な香川県では、半夏生にうどんを頂く風習があるようです。
収穫したての小麦で作ったうどんを、農作業のお手伝いしてくれた方々に振る舞ったことが始まりのようです。
そして、7月2日は、うどんの日だそうです。
( *´艸`)
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たこ
関西地方では、タコを頂くようです。
タコの足の吸盤のように、植えた苗木がしっかり根付き、たくさんの実がなるように、という意味が込められているそうで、田植えを終え、豊作を祈願し神棚にお供えしていたようです。
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芋汁 トロロ汁
長野の一部の地域では、長寿の願いを込めて、長芋やトロロ汁を頂くそうです。
山芋のとろろ汁
確かに長いもは、栄養たっぷりで、疲れにも良さそうですね。
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半夏生は、あまり馴染みが無かったのですが、
調べてみると、こんなにたくさんおススメな食べ物があるのですね!
このほかにも、それぞれの地域でいろいろあるようです。
調べてみると、昔から暦や季節の節目を大切にしてきたのだと、改めて感じたのでした・・・。
今年の半夏生には
おうどんと、タコのマリネ 鯖の塩焼きに芋汁を作ってみようかなと思ってしまいました!
( *´艸`)