もうすぐ夏至ですね。
夏至は二十四節氣の一つで、一年を大きく4つに分けた
二至二分の一つです。
その節氣の次候
菖蒲華(あやめはなさく)
とありますが、
この菖蒲華は、実は何種類かのお花がありました。
まず、花菖蒲 と 葉菖蒲 があります。
このように 、見た目が全く違います・・。
葉菖蒲
科目
ショウブ科(古くはサトイモ科)
属性
ショウブ属
草丈
60cmくらい
明るい緑色で根茎から直立する。
お花
ガマの穂のようなお花。
花が咲くのは花茎の途中
花の大きさは長さ20~50cm。
花の色は淡い黄緑色。
開花時期
4~7月
生育場所
池や沼などの水辺に自生する「抽水植物」
こちらの葉菖蒲薬効があり、端午の節句で菖蒲湯に使われます。
花菖蒲 アイリス・エンサータ Iris ensata
科目
キジカクシ目、アヤメ科
属性
アヤメ属
草丈
50~100cm
お花
花びらの付け根が黄色く色づいている
花の大きさは、15cm。
花色は、ピンクや赤みのある紫、黄色やオレンジなど豊富
開花時期
6月~7月中旬
生育場所
湿り気のある土を好む
お花は一番大きく たくさんの種類があるそうです。花びらに黄色いすじがはいっている。
湿り気のある土を好む
葉菖蒲と花菖蒲は、科目を眺めても全く違うお花でした…( *´艸`)
アヤメ科のお花は種類がたくさんあり、中でも有名な、花菖蒲 あやめ かきつばたのお花はとても似ていて、見分けがつきにくいようです。
あやめ(文目、綾目)
アイリス・サンギネア Iris sanguinea
科目
キジカクシ目、アヤメ科
属性
アヤメ属
草丈
70~90cm
お花
花びらの付け根に、網目状の模様がある
花の大きさは、5~12cm。
花の色は、紫から白の青色系
開花時期
5月上旬
生育場所
畑、草原など、乾燥した場所で日当たりと水はけのよい場所
お花は一番小さい
花びらに黄色と紫の網目模様があり、アヤメの語源になったとか。
日当たりの良い、乾燥地で育つそうです。
カキツバタ(杜若/燕子花)
アイリス・ラエヴィガータ Iris laevigata
科目
アヤメ科
属性
アヤメ属
草丈
50cm~70cm
お花
花びらの中央に、真白な剣型の模様があり、深みのある鮮やかな青色の花を咲かせます。
開花時期
5月~6月頃
生育場所
浅い水辺に葉を伸ばし花を咲かせる。
「燕子花」は、つばめ(燕)が飛ぶ姿に似ているところからきているそうです。
お花は中ぐらいで、万葉集にも登場するそうです。
花びらに白いすじが入っている。
湿地や池など、水がいっぱいある場所で育ちます。
こんな感じで、育つ場所を眺めると、わかりやすいかもしれません。
最近よく見かけるアヤメは、こちらのドイツアヤメです。
少し変わった形のカラフルなお花です。
ジャーマンアイリス
アイリス・ゲルマニカIris germanica Hybrid
科目
アヤメ科
属性
アヤメ属
草丈
20~100cm
お花
赤,ピンク,オレンジ,青,紫,白,黄,複色とカラフル
開花時期
5月~6月(一部は10月~11月にも開花)
生育場所
畑、草原など、乾燥した場所で日当たりと水はけのよい場所
5月の公園に咲いていました。
( *´艸`)
アイリスの由来は、ギリシャ神話のようです。
美しい虹の女神イリス。
その美しさゆえ、ゼウスから何度も言い寄られます。
イリスは、自分からゼウスと引き離して欲しいと、神酒を3滴振りかけてもらったそうなのですが、その時に落ちた雫が、アイリスとなったとか。
アイリスの花弁の付け根あたりには、虹を感じさせる模様があるのも、虹の女神イリスが由来だからでしょうか。
(*ฅ́˘ฅ̀*)
アイリスの種類は、アヤメや花菖蒲も含めて、なんと200種類くらいあるそうです。
水仙と、その横の小さいお花はアイリスです。
大好きなお花屋さんの定期便で送られてきたもの。
三月頃の写真なので、この種類のアイリスは、時期的には一番早いのかしら。
小さくて可愛いい♪
ジョージア・オキーフ(Georgia O'Keeffe)
最近パステルで描いた、ジョージア・オキーフのアイリスの模写です。
色の鮮やかさと、花独特のカーブが女性らしさを感じさせます。
花弁を大胆に開いているこの絵は、なんとも迫力があり、描いていて気持ち良かったです。
アヤメは5月に咲くお花なので、この候での菖蒲は、花菖蒲のことかもしれないですね。
菖蒲と言えば、毎年菖蒲湯に入りますが、恥ずかしながらその違いを最近まで知らず・・
葉菖蒲の葉を眺め、あやめの花が咲いているのだと想像したりしていたのでした・・。
こうして調べてみると、新しい発見があって、実際に見に行く機会があると楽しくなりそうですね♪
( *´艸`)