菖蒲といえば、端午の節句の5月5日にお風呂に入れる菖蒲湯。   

 

端午の節句は、立夏と重なることが多いですが、菖蒲湯は夏の季語ですね。 

 

古代中国では端午の節句に、病気や厄を払い、身を守る意味で菖蒲を使っていたそうです。

 

日本では奈良時代に始まったと言われています。

 

 

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菖蒲は、あやめと同じ属性ですが、たくさんの違いがあります。

 

菖蒲と言えば、毎年菖蒲湯に入りますが、恥ずかしながらその違いを最近まで知らず・・、この葉からあやめの花が咲いているのだと想像したりしていたのでした・・。

 

 

調べてみると、菖蒲とあやめは花は下記のような違いがありました。

( *´艸`) 

 

 

 

 

 

 

花菖蒲

 

 

 


 

科目

キジカクシ目、アヤメ科

 

属性

アヤメ属

 

草丈

50~100cm

 

お花

花びらの付け根が黄色く色づいている

花の大きさは、15cm。

花色は、ピンクや赤みのある紫、黄色やオレンジなど豊富

 

開花時期
6月~7月中旬

生育場所
湿り気のある土を好む
 

 

 

あやめ(文目、綾目)

 

 

 

 

科目

キジカクシ目、アヤメ科

 

属性

アヤメ属

 

草丈

70~90cm

 

お花

花びらの付け根に、網目状の模様がある

花の大きさは、5~12cm。

花の色は、紫から白の青色系

 

開花時期
5月上旬

生育場所

畑、草原など、乾燥した場所で日当たりと水はけのよい場所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よてもよく似ていますが、違いを比べると見分ける事が出来そうですね・・・!

今の時期、よく景色で見られるのは、あやめのようです。

 

 

 

 

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また菖蒲には、葉菖蒲と花菖蒲があり、全く別の植物でしたσ・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉菖蒲

 

 

 

 

 

 



科目
ショウブ科(古くはサトイモ科)

 

属性

ショウブ属

 

草丈

60cmくらい

明るい緑色で根茎から直立する。

 

お花

ガマの穂のようなお花。

花が咲くのは花茎の途中

花の大きさは長さ20~50cm。

花の色は淡い黄緑色。

 

開花時期

4~7月

 

生育場所

池や沼などの水辺に自生する「抽水植物」

 

 

 

 

 

こんなに違うのですね・・・!

 

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中国でははるか昔から、5月は梅雨の時期で、病が流行ったことから、邪気を払うと考えられていた菖蒲で、無病息災を願っていたようです。

 

菖蒲を刻んだものを浸したお酒を飲んだり、菖蒲湯に入ったりしていたとか。

 

端午の節句は、「菖蒲の節句」とも言われています。

菖蒲の形が刀ににていること

邪気を払うような、さわやかな香りを放つことから、

中国では男の子に縁起の良い植物とされていたようです。


 


  

 

日本に菖蒲湯が伝えられたのは、奈良時代からのようで、

 

平安時代では、宮中で端午節会という行事が開催され、菖蒲葉で作った薬玉を互いに贈ったり、冠にしたり、柱に下げたりしたようですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菖蒲切り・菖蒲たたき

 

 

菖蒲を刀にして、チャンバラ遊びをし、敵を退治して、厄を除けるようです。

 

菖蒲たたきは、地面に菖蒲を叩きつけて、より大きな音を鳴らした方が勝ちということで、音を出す厄払いだそうです。

 

 

 

 

 

菖蒲酒

 

日本酒に菖蒲の根を刻んで浸して飲むようですが、根はなかなか手に入りずらいとの事で、葉や茎を代用するようです。

 

菖蒲酒を飲んで、厄除けするそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軒菖蒲(のきしょうぶ)

 

5月4日に、束にした勝負を、屋根の上や、軒先にぶら下げたりして、厄除けをするそうです。

火事にならないようにという願いが込められているとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菖蒲枕 

 

 

前日の5/4日に、枕の下に、菖蒲を敷いて、翌日その菖蒲で菖蒲湯に入れるという無病息災の風習があったようです。

寝ている間に、邪気が入らないようにとの事ですが、その香りで、ぐっすり眠れそう♪

これなら簡単に出来そうです・・!

 

 

 

 

 

 


 

 

 

菖蒲笛

 

菖蒲を5〜10cmぐらいの長さに切り、口にはさんで鳴らすのですが、私が小さい頃、おじいちゃんが良くやっていました。

教えてもらいましたが、結局吹くことができませんでした・・・。


 

 

 

 

 

箸置きやお料理にも

 

端午の節句には、菖蒲を利用して、箸置きを作ったり、お料理にさりげなく添えてもオシャレになりますね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菖蒲湯

 

端午の節句といえば、菖蒲湯。

さわやかな香りは、葉の部分

保温効果、血行を良くする作用は、茎や根の部分になります。

 

 

 

 

 

 


 菖蒲をお風呂に入れる時は、

束ねて結んでおくと、排水口のつまりを防げそうですね。

お湯の温度は高めの方が、良い香りを放つようですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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菖蒲の薬効・効能

 

保湿 冷え性 肩こり リラックス 疲労回復 血行促進

食欲促進・・調べてみるとこのような効果があるのだとか。

 

菖蒲根という漢方は、胃の痛みを抑える効果があるようです。

 

 

 

 

菖蒲はこのように、古くから薬草・漢方薬として、いろいろな方法で私たちをサポートしてくれていたのですね・・。

 

 

 

 

 

 

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菖蒲 花菖蒲 アヤメの違いについては、こちらの記事を参考にさせて頂きました。

 

実際のお花の写真が見れます・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

菖蒲湯 菖蒲枕・・などは、こちらの記事を参考にさせて頂きました。

写真入りで、とても分かりやすいです♪

 

 

 

 

 


 

菖蒲で作った箸置きなど、素敵な演出をされているブログを参考にさせて頂きました。

 

端午の節句がより楽しくなりそうです♪