ヤン・ヨンヒ監督の「ディア・ピョンヤン」と「愛しきソナ」を見た。
監督が「かぞくのくに」で脚光を浴び、これら以前の作品も安くDVDを入手することができた。
ディア・ピョンヤンは、大阪生野区と北朝鮮のピョンヤンで繰り広げられる監督の父親を中心とした家族の物語である。父の故郷は南の済州島であるのに、監督の3名の兄たちは1970年代に帰国事業で北朝鮮に渡る。長男はコーヒーとクラシックが好き、3男は中学生であった。監督は運動家の父母と日本に残り、朝鮮学校、朝鮮大学校を卒業後映像の勉強を行う。その間、3人の兄家族がいる北朝鮮を何度も訪問、そのときのVTRでドキュメンタリーを作製した。
90年代から2000年代のピョンヤン市内の様子が写される。地下鉄もあり、電気路面電車(らしき)もあり、高層アパートもあり、人々の姿が映し出される。金日成の銅像もマスゲームの姿も映し出される。
どこにいても家族は家族。国境もイデオロギーも関係ない。
どこの国にも自分と同じ人間が住んでいる。喜びも悲しみも苦しみも、自分と同じように感じる人間である。独裁下だろうが、自由主義だろうが、その統治体制の下に住む人々は、同じ人間である。それを忘れてはな らない。